ストックホルムはすっかり晩秋の様相を呈している。いつ雪が降り始めてもおかしくない。
秋のスウェーデンの天気は、春夏に比べて大変憂鬱なものである。こんな季節にも、観光に来られるお客様はいるようだが、よく日本の方から注文を受ける内容について、誤解がある件について述べておきたい。
多くの人は、スウェーデンの介護施設や学校は誰でも見学できると思っているようだが、そうではない。
必ず前もって校長や施設長に予約と訪問の目的をお知らせし、許可が降りてからでないと見学はできない。有料の場合もある(訪問者一名につき1万円ぐらい)。こちらでは、個人情報の保護がとても大事にされている。未成年や認知症の患者がいるところならなおさら、誰でも施設内に入れるというわけにはいかないのだ。
ただ、そのようにきちんと正式な手続きを踏んで訪問する場合は、施設の責任者が詳しいインタビューに答えてくれるし、説明付きで案内してくれる。大変なホスピタリティで受け入れてもらえるので、訪問者は感激することもしばしばだ。
ただし、職員らも忙しいので、2−3時間の訪問でも受け入れてくれる学校や介護施設を探すのはとても、とても難しい。
日本から来られた方はスケジュールも厳しく決まっているので、ちょうど希望した日に訪問させてもらえる、となると、もっと調整が難しくなるのだ。
なのに日本人は、スウェーデンに来たついでに、こちらの老人介護施設はどんなところかひょいと覗かせてもらえる、と思っている人が多いのは、なあぜ、なあぜ・・・ 考えてもみてよ。日本の学校や介護施設だって、職員は休憩する暇もないほど毎日忙しいはず。そんな時に見知らぬ外国人が、ふらりとやって来て中を覗いたら・・・
おまえはジョニー・ソマリか!
と思うほど迷惑なはず。
また、こちらでは正職員が夏休みになる6月後半から8月初旬、クリスマスからお正月にかけての時期、など見学者を受け入れるのが不可能な時期もある。
そのあたりを現地の手配会社や通訳に、前もって確かめて置く必要がある。頼むで。
(今日のスウェーデン写真)
王宮の宝物館にある、カメオのティアラ ↓
代々の王妃とプリンセスが結婚式の時に身に着けた。フニャフニャした感じに見えるが、実際かなり柔らかいティアラなのだそう。
器用な人ならユザワヤで材料を買って、ビーズでレプリカが作れそう。
おそろいのカメオのネックレスも ↓