もう還暦近い年齢になってしまった私と、かつての同級生たち。
一生一度も結婚したことがないという人が意外と多いのに気づく。その人たちは、特に人物や容貌に難ありということもない。どうしてこんな良い人たちと、結婚しようという相手が現れなかったのか、不思議に思う。
中には自ら、結婚したくない、と若い頃からずっと思ってきた、という人だって少なくないと思うのだが。
そういう人は別として、本人に結婚の意思があるのに、この年齢まで独身だったのはどういうわけか。
大きなお世話かもしれないが、私が今にして感じることがあるので、ここでご紹介したい。
1.年齢の壁は大きい
若い頃、結婚相談所に勤めているという初老の女性に、結婚が成立しにくい女性のタイプを尋ねたことがある。
彼女はすかさず、
年齢の高い女性
と答えた。そんなことあっさり言ってしまうのか、と当時は驚いた私だが、今人生を振り返って思うと、それは確かに当たっている。女性は35歳、男性は40歳ぐらいまでに結婚しないと、それ以降はなかなか難しいのではないかと思う。
それを言っちゃおしまいよ? そうだね。でも、そのくらいの年齢から、結婚の難易度はぐっと上がるのではないだろうか。
私の元同級生にも、学生時代はモテモテだった見た目も人柄もよい女性で、結局これまで一度も結婚していないという人がいる。「婚期を逃す」という嫌な表現があるが、そういう人は、たまたまこの年齢の壁をすり抜けてしまったのではないだろうか。
2.高望みをしていた
社会人時代の既婚上司には、
結婚相手は慎重に、十分に選択しろ
という人と、
結婚なんて勢いじゃないとできないよ〜
いう人がいた。
どちらが正しいのかな? と当時は思っていたが、今となれば後者の方が正しかったかもしれないと思う。
結婚の意志があるのに、中年までその機会が得られないという人は男女問わず、相手の条件にちょっと高望みをされていたのではないかな〜 と話を聞いていて思うことがある(よっぽど親しい人でない限り、そんなことは口には出せないけどね)
自分の価値を客観的に把握できない人には、結婚相手を見つけるのは難しいかもしれない。
ちなみに、還暦過ぎてもバリバリの独身の栗原先輩(このブログによく出てくる、さよこの高校時代の先輩)は、
他の人にうらやましがられるほど、可愛い女子とでないと結婚しない
と決めていたのだそうだ。
彼が若い頃の同僚で、先輩より背が低く、出身大学の偏差値も低く、営業成績も下で顔もぶちゃいく、という男性が、アイドルとみまごうごとき可愛い女の子と結婚した。
それを見た先輩は、
なんであんな奴が、皆に羨ましがられるほど可愛い子と結婚できるんだ!!
俺も絶対に、人に羨ましがられるような美人としか結婚しないぞ!!
と心に決めたそうだ。
その結果、先輩は還暦を過ぎた今でも独身である。
相手のスペックにこだわり過ぎる人、というのはこの「高望みする人」に当てはまると思う。なんでそこまでスペックにこだわるか、というと、結婚相手を自分を引き立たせるアクセサリーと考えているからだ。他人から羨ましがられたい、そんな相手じゃないと結婚したくない。でも、その人はあなたのスペックに合っていますか?
この二つをクリアしていたら、どんな人でも結婚相手は見つかると思う。たぶん。
(今日のスウェーデン写真)
スウェーデンの冬のお菓子、Semlaを食べたよ〜