村山 由佳
天使の梯子

天使の卵の続刊です。

歩太と夏姫のその後のお話。


死んでしまった春姫を想い その死の影から逃れられない二人。

しかし 夏姫は皮肉にも かつての姉と同じような恋をしてしまう。


春姫の死から開放される二人の軌跡を書いています。


思わず涙ぐんでしまうシーンも数々あり、せつないお話でした。

前作で春姫が死んでしまうのですが その死を10年引きずってしまっている二人の純粋さに心を打たれました。

慎一が現れて夏姫が救われ、やがて歩太も救われていくのが良かったです。


過去は過去で忘れる事ではなく 自分の一部としていくのですよね。

そして 新しい自分を作っていくのです。


ぜひご一読を。