東野 圭吾
容疑者Xの献身

ラストつい目が潤みました。

感動でした。

こんな愛もあるんだなぁと。


石神は高校の数学教師。毎朝川べりを歩きつつ少し遠回りをして 弁当屋に寄りつつ学校へ向かうのが日課である。

いつも寄る弁当屋にはアパートの隣に住んでいる 花岡靖子が勤めている。


石神は彼女にほのかな恋心を抱いていたが 美しい彼女に自分がつりあうわけもないと あきらめていた。

お世辞にも彼は かっこいいとは言えず社交的でも無かったからだ。


花岡靖子には別れた亭主が居たが いつも彼女に付きまとっては金をせびっていた。

中学生の娘と二人でひっそりと生きていた彼女にまたも亭主が付きまとい始める。


家まで上がりこみいつものように金をせびって帰ろうとした亭主を娘が花瓶で殴りつけた。

逆上した亭主は娘を殴り始め、とめようとした靖子は こたつのコードで亭主の首を絞めてしまう。


隣に住んでいた石神はその物音を聞き 親子の部屋を訪ねるが その様子で何かがおかしいと感じた。

彼はすばらしく頭が良く一瞬で 部屋の様子から亭主を殺したことを察知する。


「警察に届けるなら何も言いません、そうでないなら私に何かお手伝い出来ることはありますか」

石神は親子にそう告げた。


まず殺人事件の全貌を明かして それから親子と石神の関係が描かれていきます。

どうやって死体を隠しアリバイを作るか。


警察は花岡靖子を怪しいと調べるのだが アリバイもあり決め手が見つからない・・・・。


しつこく親子や石神を捜査する警察。

でも石神は全く違う結末を用意していたのだ。



全然ありきたりのミステリーじゃなくてホントに以外な結末でどんどん読めました。

最後まで読んで初めてこの本の全貌が見えた感じです。

全部書いてあるのに 読んでる内はその意味を全く別の意味に解釈してしまうんですよ。

これはもうトリックというかマジックです!!


お奨めですアップ