わたしは(いちおう)観光の課に勤めています。
文学好きな会社経営幹部が 都内の文学にまつわる
名所を回るツアーを造営してみよう
と言い出し
しばらく課全体でガン無視していたのですが
本気だったらしく
行程票を持ってきて
「移動時間と見学時間、食事処も調べて
浦沢さん、タイムテーブル作って」
と言いました。
マジだったのね。
今日、経営幹部の社用車(ベンツ)で
おつきの運転士さんの運転の元
華麗に文学名所を巡ってきました。
当初 まったく 興味がなかったのですが
夏目漱石記念館がルートに組み込まれており
わたしは 夏目漱石は ぼっちゃん と 明暗以外は
全作品を読んでいるので(暇だった)
漱石記念館に到着したとたん
わたしは急にやる気満々。
幹部の知識には負けましたが、いろいろ話ができたのと
漱石を読んでいた青春時代(わたしも若いころはあった、一瞬だけど)
を思い起こし
遠くに行かなくても いろいろな景色を見て
いろいろな感情を味わえるんだよな と思い
わたしはやっぱりこの仕事が好きだな、会社は
辞めたくないなと思いました。