レディー・ミッチェル、夢を見ている
小サキ者ヨ……
ワレラノ一族ハ、
昔カラオマエヲ知ッテルヨ
ワレラハ、全ニシテ個、
個ニシテ全、
時空ヲ超エ、イツデモ見守ッテイル……
ん……
セバスチャン:「奥様、お目覚めですか」
まあ、セバスチャン……
お義母様は?
お義母様はどうなさったのかしら?
セバスチャン:「さあ、私は存じませんが」
そう。夢だったのかしら……?
それにしても、リアルな夢だったわ。
長い悪夢の中を
さまよっていたような……
セバスチャン:「おいたわしゅうございます、奥様。
さ、この白湯を召し上がってください」
ええ、ありがとう。
まあ、まぶしい……
なんていいお天気なのかしら。
あの空のなんと青いこと……
セバスチャン、アタクシ、
なんだか一皮剥けたような気がするわ。
世界が今までと違って見えるもの。
セバスチャン:「さようでございますか、奥様。
それはようございました」
そういえば、部屋の内装が変わっているような気がするわ。
セバスチャン:「はい、若干傷んで
おりましたので、奥様が眠っていらっしゃる間に
リフォームしました。
奥様、ところでご紹介したい者がおります。
ベアンドレ君、来たまえ」
ベアンドレ:「はい」
セバスチャン:「奥様、実はアライグマ伯爵から、
このベアンドレを執事見習いとして
お屋敷で奉公させていただきたいと
お話が来ておりました。
ベアンドレは庶民の出ですが、ラスカル様と共に
アライグマ伯爵家で養育を受けた身。
身元の確かな者です」
まあ、それじゃ
ラスカルとは幼なじみなの?
ベアンドレ:「はい。
お初にお目もじいたします、奥様。
未熟者ですが、精一杯努めさせていただきます」
屋敷のことは全部セバスチャンにまかせっきり
なのよ。
あなたが手伝ってくれると、
セバスチャンが楽になると思うわ。
よろしくね、ベアンドレ。
ベアンドレ:「はい、奥様」
ねえ、セバスチャン。
アタクシ、改めてみんなにお話したいことがあるのよ。
テラスにお茶会の支度をして、
みんなを呼んでくれないかしら?
セバスチャン:「かしこまりました、奥様。
ベアンドレ君、早速だが手伝ってくれたまえ」
ベアンドレ:「はい」
中庭でベアンドレがテーブルをセットしている。
ラスカル:「ベアンドレ……!?
ベアンドレじゃないか! どうしたんだ?」
ベアンドレ:「ラスカル……久しぶりだな」
ラスカル:「ベアンドレ、なぜおまえがここにいる?
父上のおそばにいるはずではないのか?」
ベアンドレ:「だんな様のお言いつけで
このお屋敷で執事見習いとして奉公することに
なったんだ」
ラスカル:「そうか……」
ベアンドレ:「話は後にしよう。
新人がおしゃべりでは、見苦しいからな」
ラスカル:「わかった。後で話そう、ベアンドレ」
テラスにロムリー、ベアトリス、ベアトリーチェ、ライアンが集まる。
ロムリー:「ラスカル様、お怪我はもう大丈夫ですか?」
ラスカル:「もう大丈夫。
乙女の祈りで
すぐによくなったよ、私の春風」
ベアンドレがカップにお茶を注いでベアトリスに渡す。
ベアトリス:さっき、セバスチャンおじさんが
ナッツ入りクッキーを焼いていたから、
今日のお茶菓子はクッキーかな♫
どうもありがとう!
あれ? どなたですか?
ベアンドレ:「執事見習いのベアンドレと申します。
よろしくお願いします」
ベアトリス:セバスチャンおじさんの下で
働くの? おじさん、仕事には厳しいよ~!
よろしくね、ベアンドレ!!
ベアトリーチェ:Ryan...Open your mouth.
ライアン:アーン……もぐもぐ
ん===、Delicious!!
もうみんなそろったかしら?
ロムリー:「あっ、セバスチャンさんが
お茶菓子を運んできました!」
セバスチャン:「お待たせしました。
焼きたてのクッキーでございます」
まあ、いい香りね。
天気もいいし、木々が風にそよいで、
本当に素敵な日だわ。
今日は、みんなにお話しようと思って集まってもらったの。
アタクシ、今日目が覚めたら、
長いトンネルを抜けたような気持ちになったわ。
そして新しい自分になったような気がするの。
だからこれを機に、
『レディー・ミッチェルのわくわく英語サロン』
から
『レディー・ミッチェルのドキドキ英語サロン』
にサロンの名前を改めるわね!
みんな:「わあ、『ドキドキ英語サロン』かあ!
いいかもしんない!!」
今日から『レディー・ミッチェルのドキドキ英語サロン』
の正式スタートですわ。
今後とも、皆様の応援、よろしくお願い致しますわ。
ごきげんよう
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ワレラノ一族ハ、
昔カラオマエヲ知ッテルヨ
ワレラハ、全ニシテ個、
個ニシテ全、
時空ヲ超エ、イツデモ見守ッテイル……
ん……
セバスチャン:「奥様、お目覚めですか」
まあ、セバスチャン……
お義母様は?
お義母様はどうなさったのかしら?
セバスチャン:「さあ、私は存じませんが」
そう。夢だったのかしら……?
それにしても、リアルな夢だったわ。
長い悪夢の中を
さまよっていたような……
セバスチャン:「おいたわしゅうございます、奥様。
さ、この白湯を召し上がってください」
ええ、ありがとう。
まあ、まぶしい……
なんていいお天気なのかしら。
あの空のなんと青いこと……
セバスチャン、アタクシ、
なんだか一皮剥けたような気がするわ。
世界が今までと違って見えるもの。
セバスチャン:「さようでございますか、奥様。
それはようございました」
そういえば、部屋の内装が変わっているような気がするわ。
セバスチャン:「はい、若干傷んで
おりましたので、奥様が眠っていらっしゃる間に
リフォームしました。
奥様、ところでご紹介したい者がおります。
ベアンドレ君、来たまえ」
ベアンドレ:「はい」
セバスチャン:「奥様、実はアライグマ伯爵から、
このベアンドレを執事見習いとして
お屋敷で奉公させていただきたいと
お話が来ておりました。
ベアンドレは庶民の出ですが、ラスカル様と共に
アライグマ伯爵家で養育を受けた身。
身元の確かな者です」
まあ、それじゃ
ラスカルとは幼なじみなの?
ベアンドレ:「はい。
お初にお目もじいたします、奥様。
未熟者ですが、精一杯努めさせていただきます」
屋敷のことは全部セバスチャンにまかせっきり
なのよ。
あなたが手伝ってくれると、
セバスチャンが楽になると思うわ。
よろしくね、ベアンドレ。
ベアンドレ:「はい、奥様」
ねえ、セバスチャン。
アタクシ、改めてみんなにお話したいことがあるのよ。
テラスにお茶会の支度をして、
みんなを呼んでくれないかしら?
セバスチャン:「かしこまりました、奥様。
ベアンドレ君、早速だが手伝ってくれたまえ」
ベアンドレ:「はい」
中庭でベアンドレがテーブルをセットしている。
ラスカル:「ベアンドレ……!?
ベアンドレじゃないか! どうしたんだ?」
ベアンドレ:「ラスカル……久しぶりだな」
ラスカル:「ベアンドレ、なぜおまえがここにいる?
父上のおそばにいるはずではないのか?」
ベアンドレ:「だんな様のお言いつけで
このお屋敷で執事見習いとして奉公することに
なったんだ」
ラスカル:「そうか……」
ベアンドレ:「話は後にしよう。
新人がおしゃべりでは、見苦しいからな」
ラスカル:「わかった。後で話そう、ベアンドレ」
テラスにロムリー、ベアトリス、ベアトリーチェ、ライアンが集まる。
ロムリー:「ラスカル様、お怪我はもう大丈夫ですか?」
ラスカル:「もう大丈夫。
乙女の祈りで
すぐによくなったよ、私の春風」
ベアンドレがカップにお茶を注いでベアトリスに渡す。
ベアトリス:さっき、セバスチャンおじさんが
ナッツ入りクッキーを焼いていたから、
今日のお茶菓子はクッキーかな♫
どうもありがとう!
あれ? どなたですか?
ベアンドレ:「執事見習いのベアンドレと申します。
よろしくお願いします」
ベアトリス:セバスチャンおじさんの下で
働くの? おじさん、仕事には厳しいよ~!
よろしくね、ベアンドレ!!
ベアトリーチェ:Ryan...Open your mouth.
ライアン:アーン……もぐもぐ
ん===、Delicious!!
もうみんなそろったかしら?
ロムリー:「あっ、セバスチャンさんが
お茶菓子を運んできました!」
セバスチャン:「お待たせしました。
焼きたてのクッキーでございます」
まあ、いい香りね。
天気もいいし、木々が風にそよいで、
本当に素敵な日だわ。
今日は、みんなにお話しようと思って集まってもらったの。
アタクシ、今日目が覚めたら、
長いトンネルを抜けたような気持ちになったわ。
そして新しい自分になったような気がするの。
だからこれを機に、
『レディー・ミッチェルのわくわく英語サロン』
から
『レディー・ミッチェルのドキドキ英語サロン』
にサロンの名前を改めるわね!
みんな:「わあ、『ドキドキ英語サロン』かあ!
いいかもしんない!!」
今日から『レディー・ミッチェルのドキドキ英語サロン』
の正式スタートですわ。
今後とも、皆様の応援、よろしくお願い致しますわ。
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