地に足をつけ 空を見上げて

きょうは、三時のお茶に、

久しぶりに妹と待ち合わせた。

しかし、

ヤツは、まったく時間を守らないヤツなので、

その前に立ち寄ったブックオフで、暇つぶしを探して、

結局、とくに、何も考えずに手にした、

俵万智の短歌と浅井慎平の写真コラボを購入。

そして、ひと足早く到着したコーヒーショップで、

さっそく開いてみた。


万智さんの短歌はいろいろ読んでいる。しかし、

これに写真がつくと、

こんなにも短歌に動きがでるものか!

雨の歌に雨の写真がつくと、まさに音が聞こえてきそうだし、

夏の歌に暑い空が添えられると、肌が熱くなる気がした。

内容は、ほとんど恋愛をテーマになっているのだけど、

世界に入り込んだ私は、

気がつけば、まるで、そういう恋をしちゃったみたいに、

胸が痛くなるほど切ない気持になってしまった。


チョット面白かったのは、

この本は、今から20年も前に執筆されたものらしく、

ところどころに、「テレフォンカード」だとか、「手紙」だとか、

今は昔の小道具がでて来ること。

なんとも、懐かしい。


それにしても、

31文字と、写真1枚で、あんなに深い世界が出来上がっちゃうなんて、さすがだ!

やられたよ!

自分など、無限に言葉を駆使したって、

思ったことを伝えられないというのに・・。