若いトレーナー達や躾に悩む飼い主さん達から
『お薦めの行動学の本や躾の本はありますか?』と聞かれることが多いのですが
私の返事は、大抵こうです。
「知らない、、、というか読む必要ないんじゃない?」

本を読めば知識の量は増えますけど
それで犬を動かせるかどうかは別物です。
たとえば皆さんも聞いたことがあると思いますけど
トレーニング用語で「正の強化」「負の強化」
「オペラント条件付け」といった言葉を理解して
人に説明出来るようになったとしても、それで犬を動かせますか?
行動学の本に載っていなかった行動を犬が取ったら
その犬は、ちょっと変わった犬ですか?
知識だけが増えて頭でっかちになってしまっては無意味です。

特に一般的な飼い主さんが、そのての本を読もうと思うのは
愛犬の躾で何らかの悩みがあるからですよね?
それなら本を読むよりも自分の犬を観察することに時間を費して下さい。
この行動の前には、こういうサインを出しているとか
このサインの後には決まって、こういう行動をするとか
自分の犬を読めるようになるために時間を使って欲しいと思います。

目の前に生きた教科書がいるのに
それに背を向けて本を読む、、、なんて勿体ないですよ~。




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