ヤツだけじゃない。

 

 

死んだ人間。

 

亡くなった人間が、フッと頭を過る。

 

年々、それが多くなっているような気がする。・・・・ひょっとするとボクは死ぬのか???笑。

 

 

死期が近いのか・・???笑。

 

 

 

亡くなった叔母は、常に思い出す。

 

ウチの祭壇の中に、叔母もいる。

 

もちろん、祖父ちゃんもだ。

 

 

・・・・そして、親父も。

 

 

嫌いだったけどな、

 

マジで大嫌いだった。

 

 

全ての根源。

 

ボクの「不幸」の根源は、親父のせいだと思っていた。

 

そう思って生きてきた。

 

 

・・・・だけど、

 

 

祭壇には、写真が飾ってある。

 

 

 

長くブログを描いている。

 

ボクのブログは「自分史」だ。

 

 

綴ることによって、話が整理できる。

 

 

なぜ?

 

どうして?

 

彼ら、彼女たちは、そう動いたのか・・・・???

 

 

そんなことを整理する場所、時間になってしまった。

 

 

・・・・話を整理すれば、見えてくることがある。

 

 

ボクが思っていたこと、感じていたことと、

 

 

彼ら、彼女たちが、考え、思っていたことは違うんじゃないか・・・・

 

 

 

人間社会。

 

 

「出来事」はひとつだ。

 

 

しかし、

 

その「出来事」の意味はひとつじゃない。

 

 

其々、関わった人間それぞれの意味がある・・・・当たり前だ。

 

「当たり前」

 

しかし、

 

意外と、そこをわかっていない。理解していないってことはある。

 

 

ただ、

 

自分の「主義」「主張」で物事を見てしまい、

 

彼ら、彼女たちの「主義」「主張」を見落としている・・・・考えようと、理解しようとしない。

 

 

・・・・だから「戦争」って起こるんだろうけどな・・・

 

 

 

それと同じように、

 

 

物語を綴っていくと、

 

「自分史」を整理していくと、

 

 

大嫌いだった、

 

クソ野郎。クズ野郎。負け犬。・・・・

 

 

ありとあらゆる罵詈雑言を並べた「親父」にも、

 

 

・・・・そうならざるを得なかった、「理由」

 

 

「主義」や「主張」があったんじゃないかと思えるようになってきた。

 

 

それに対してまとめたのが、

 

 

「父を愛した」父を憎んだ。

 

 

だった。

 

 

子供は、親の、

 

 

「親以前」の姿を知らない。

 

 

どんな子供時代で・・・

 

どんな時代に生きてきて・・・

 

何を思って生きてきたのか・・・

 

 

そんなことを知らない。

 

 

物語を綴るにあたって、

 

 

親父の生まれた立場。

 

親父の育った時代。

 

 

・・・そんなものを紐解き、考え、・・・・ひとつの結論が見えてきたとき、

 

 

親父の心情を思い、泣けてきてしまった。

 

 

親父も、

 

親父は、

 

多くの日本人がそうであったように、

 

 

戦後のドサクサ・・・・そして、高度成長。

 

 

そんな、時代の荒波に翻弄された「男」なんだとわかってきた。

 

 

親父の人生。

 

 

最終ジャッジは「負け」と出た。

 

 

・・・・それでも、

 

 

できる限りの「もがき」はやったんだと思った。

 

 

 

別に、

 

だからといって、

 

 

いきなり、

 

親父を好きにはなれない。

 

 

やっぱり、嫌いだ。

 

 

嫌う思い出が多すぎる。

 

 

だけど、

 

わかってやることはできたと思う。

 

理解してやることはできたと思う。

 

 

・・・・何より、

 

 

ボクも「負け組」だ・笑。

 

 

そんなこともあるよな。

 

そんなふうになっちゃうよなぁ・・・

 

 

シンパシーを感じるようにはなった・笑。

 

 

 

「負け組」は、

 

 

祖父ちゃんから始まっての3代だ。・・・・そうやってウチは潰れていった。

 

 

・・・・そもそも、日本が戦争に負けたことから起因しているからな。

 

ウチの「家」だけじゃぁ、どーにもならないことだ。

 

 

「運命は切り開くもの」

 

 

その通りだが、

 

地球の歴史まで自分じゃ切り開けないからな。

 

 

 

人生なんて、

 

 

「いつ?」

 

「どこに?」

 

「だれと?」

 

 

そんな「運」みたいな要素で決まっちゃうもんだ。

 

 

負けたから、

 

失敗したから、

 

 

だからといって、

あんまり「自分のせい」だと思って、

思い詰める必要はないようだ。

 

 

大人になってきて、

 

そんなふうなことがわかるようになってきた。

 

 

 

誰の人生にも、

 

 

「負けっぱなし」はない。

 

「負けるだけ」ってのはない。

 

 

同じように、

 

 

「勝ちっぱなし」もない。

 

「勝ち続ける」もない。

 

 

どうやら、

 

人生ってのは、そーゆーもんらしい。

 

 

・・・・大丈夫、

 

人生。

 

いつかは「晴れの日」もやってくる。

 

 

・・・・そして、

 

誰の人生にも「土砂降り」の日はやってくる。

 

 

 

・・・・なのに、

 

ヤツは、自分で命を絶ってしまった・・・・

 

 

土砂降りの日々・・・・

 

 

なんとか生きていてくれたらなぁ・・・・

 

今頃、

 

縁側で思い出話に笑えたのになぁ・・・・

 

 

 

テラーノベル。

 

「父を愛した」父を憎んだ。

 

 

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