父が嫌いだった。

 

 

「虐め」

 

それだけの田舎が嫌いだった。

 

 

だから全てを棄てた。

 

 

・・・・てっきり、弟も父を嫌っていると思っていた。

 

 

母も、父を嫌っていると思っていた。

 

 

 

ボクが、田舎を出てからの家族の物語があった。

 

 

ボクの知らない父をみた。

 

 

 

・・・・全ての用事が終わった。

 

 

・・・気づけば笑っていた。

 

 

父を笑っていた。

 

 

クズだと思う。

 

クソ野郎だと思う。

 

 

・・・・それでも、

 

そんな父を笑っていた。

 

 

 

ボクは、東京への帰途についた。

 

 

 

テラーノベル。

 

 

「父を愛した」父を憎んだ。

 

 

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