・・・・すんごいの・・・・

 

 

もうね、

 

 

涙・・・

 

 

鼻水ダラダラ・・・

 

 

今年の「花粉」はすんごいよね・・・・

 

 

例年の5倍とか、

 

なんだか、そんなレベルらしい・・・

 

 

そりゃ、

 

涙も止まらないよ・・・・

 

鼻水も止まらないよ・・・・

 

 

目ヤニなんてこびりついてる。

 

 

きったない顔・・・

 

 

だーれにも見せらんない・笑。

 

 

・・・・ってな、状況での、

 

 

「外作業」

 

 

現場監督です・笑。

 

 

 

・・・・で「続き」

 

 

・・・いったい、いつになったら、「新章」の話になるんだ???笑。

 

 

 

翌日、朝。

 

旦那を送り出し、子供を学校に送り出して彼女がやってきた。

 

 

 

笑顔だったなぁ・・・

 

ホントに美しい笑顔だった。

 

 

前日「初顔合わせ」は終わっている。

 

 

メールで、

 

お互いに「好きだよ」

 

 

気持ちの確認もしている。

 

 

・・・なんとも、満ち足りた時間だった。

 

 

 

出会って、約半年。

 

毎日メールでやりとりをしていた。

 

 

しかし、

声を聞いて、話したわけじゃない。

 

 

アメブロ、

ピグで出会って、

そこから毎日やりとりをしていた。

 

 

声を聞いたのは、

 

ボクが東北に会いに行くって決めてからだ。

 

 

・・・・だから、

 

その、

 

なんというか・・・

 

 

空白のような、半年分を埋めるように話していた。

 

 

ピグで毎日のように話してきた。

 

 

しかし、

 

しょせん、ピグはピグでしかない。

 

 

メールはメールでしかない。

 

 

その、ピグと、リアルとの距離を埋めるように・・・・なんだか、懸命に話していた。

 

 

 

一緒にお昼ご飯を食べる。

 

まだ、「東日本大震災」から、1ヶ月。

 

現地では、「食料」が確保できなかった。

 

 

コンビニには、「食料品」・・・食べられるものがなかった。

 

 

見事に、おにぎり、お弁当・・・お菓子にいたるまで、

 

とにかく「食料」の棚だけが、なんにもなかった。

 

 

それでも、営業している店はある。

 

場所によっては、営業しているご飯屋さんとかもある。

 

 

彼女が、そんな、営業しているお弁当屋さんでご飯を買ってきてくれたんだった。

 

 

・・・・ついでに言えば、

 

今日の「夜ごはん」の分も買ってきてくれていた。・・・・食糧確保が難しいからな。

 

 

 

ご飯の後。

珈琲を飲む。

 

 

泊まっていたコテージは・・・・コテージだから、それぞれが、建物として独立したタイプだった。

 

 

ちっちゃな、平屋の一戸建てのような感じ。

 

 

裏には、小川が流れていて、対岸は林のようになっている。

 

 

コテージとして営業しているとはいえ、ほとんど「客」はいない。

 

・・・・なんせ、ガスが復旧していなくて、シャワーは使えるものの、水しか出なかった。

 

さらには、

 

電気は、突然に「停電」した。

 

とても、「コテージ」として、営業できる代物じゃなかった。

 

 

お客さん。

 

いても、

 

「復興作業」で来ているような人たちだった、

 

要は、「遊び」で来ている人たちはいないってことだ。

 

 

だから、昼間は誰もいない。

 

 

コテージの敷地で、他の人を見たことはなかった。

 

 

建物の裏手。

 

川縁がウッドデッキになっていた。

 

テーブルが置いてあって、椅子が置いてあっった。

 

 

そこで珈琲を飲んだ。

 

 

東北の4月。

 

まだ寒くて、

 

それでも、風はなく、優しい陽が流れている。

 

 

小川のせせらぎ。

 

木立のざわめき。

 

 

 

今日は、1日一緒にいられる。

 

 

約束していた日だ。

 

 

・・・・しかし、明日は会えない。

 

 

明日は、旦那さんが休みだった。

 

 

明日は・・・・

 

ここで、

 

 

この震災直後の、まだ、地面が揺れ続けているこのコテージで、ひとりで過ごすしかなった・・・・

 

 

彼女は、旦那さんと一緒にいる・・・・

 

昼間は子供も学校だ。

 

 

・・・・ということは・・・

 

旦那さんとふたりっきりだ・・・・

 

 

 

ボクは、欄干にもたれて小川を見ていた。

 

となり、椅子に座って彼女がいた。

 

 

 

パシン!!

 

 

 

頭の中。

 

スイッチが入った。

 

 

いきなり、

 

彼女を抱き締めた。

 

 

 

「・・・すごい・・・・」

 

 

抱きしめられて、ボクの胸にいる彼女が微笑んで言った。

 

 

ボクの心臓に、彼女の顔があった。

 

ちょうど、心臓の音を確かめるような位置になってしまった。

 

 

自分でもわかっていた。

 

 

バクバクと、心臓が早鐘を打っているのはわかっていた。

 

 

「心臓・・・すごい・・・・」

 

 

彼女がクスっと笑う・・・・

 

彼女の腕がボクを抱くように背中に回った・・・・

 

 

 

・・・・そのまま、彼女の手首を掴んで部屋に入った。

 

 

布団にもつれ込んだ・・・・・・・

 

 

一面サッシの窓から、春の陽射しがふたりを包んだ・・・

 

 

 

ふたりの初めてのSEXだった。

 

 

 

あまりに甘美な・・・

 

あまりに濃厚な・・・

 

人生史に深く刻み込まれたSEXだった。

 

 

 

アルファポリス。

 

「崩壊の街」ボクは不倫に落ちた。