稼働現場にて、まだ日の浅い女性の後輩に学びを頂いた。
頼ること、甘えることができる人は、信頼されるということ。
彼女は私と同じコーナーを担当していた。
そのコーナーを務めるのは初めてだった。
当然、流れや注意事項を教えることになるが、
『僕の実況ははっきり言って参考にはならないからね』
そう前置きをして、私のパフォーマンスと、どこでどんなことを伝えるとよいかを分けて教えた。
彼女は『ありがとうございます。少しずつできるところを増やしていきます。』と笑顔で言った。
一回目の休憩上がり、現場に戻ると、ちょうど彼女はお客様の対応中。
しかし相手は外国の方。彼女は表情こそ笑顔だが、目は狼狽えていた。
初稼働日に一人ぼっちで外国人対応は流石にハードルが高い。
『(実況を)俺、やろうか?』
すると
『お願いします』と言って手を合わせて頭を下げ、彼女は機械操作へ入った。
機械操作はだいぶ慣れたらしく、私から指示を出さずとも、欲しいタイミングで操作をしてくれた。
この後、彼女に外国人対応の仕方を教えたわけではない。
二人でいるときに対応を任せつつ、不足部分を補助しただけだ。
二時間後、彼女は一人で対応するようになっていた。多少たどたどしかったが初日の対応としてはハイレベル。
相当頭を回転させ続けたのだろう。半日を過ぎるころには、私はもうパートナーとして信頼していた。
常に笑顔を忘れず、パフォーマンスの研鑽を続け、実力を弁えて等身大の自分を見せてくれる。
だからこそ、仕事仲間として信頼し、頼られれば力を貸し、プロとして現場を共にできることに喜びを感じる。
聞けば、ミュージカルをやっているという。なるほど、やはり表現者だったか。
この人と一緒にお仕事をしたい。そう思えた幸せな時間。
今日私は、とても贅沢な時間を過ごしていた。
素敵なパートナーと、お客様のために力を尽くせる。
とても贅沢な時間。
贅沢な時間を過ごすには、自分も同じだけの研鑽を重ねることが必要だ。
その一歩目を、ここで歩んでみませんか?
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株式会社プロースト
河村赴人