好きなギタリストのインタビューで好きなバンド9選を選出していたら其のバンドの全アルバム聴いて大好きになっちゃう、みたいな。
でもそれが幼い遠い記憶で、無意識に好きだったと、一発音聴いて好きになった錯覚を起こす。

小学生の頃、ミュージックステーションの”春に聴きたい歌ランキング”再放送で(今でも覚えてる)hideさんがROCKET DIVEをパクパク歌ってたのね。

その瞬間、今まで無意識に聴いてきた血を流すMVのピンクスパイダーだとかXとか、ニュースでめちゃくちゃに流してた訃報とかピンク髪の床屋の兄ちゃんの話を全部ゾワーっと思い出した。

これが幼少期の記憶の改竄となればいいものの、そうじゃなくて、今でも鮮明に覚えてる当時の感覚な訳です。

勉強も運動もイマイチで、パッとしなくて、喧嘩して下駄箱の前でリンチされ、校門の前に髪のカラフルな先輩が並んでたりな。。友達は階段の上で見守ってたよ。。。

でもそんな糞みたいな青春時代にもずーーーっと耳が無くなるほど聴き込んだ曲があって、俺は誰にも負けないもんね、って聴いてきた音と言葉があって、とてつもなく大切で今も愛してる音楽がある。

おかげで最初のギターを姉ちゃんに買ってもらって、夜中も弾きまくって騒音ウルセーって喧嘩になって6年ほど姉と喋らなかったり。

でもね、ギターを弾き始めたおかげで高校で友達が出来て(当時のアドレスがhide_x_forever@docomoみたいなのだった。そしてこの子にLUNA SEAの素晴らしさを教えてもらった。)

バンドを始められる訳です。

そしてみんなと逢えたわけ(結構省略)

道中、好きになったバンドや音楽が自ら歩み寄って好きになって影響を受けたか?と言うとそうではなくて、起因があるからである。

キッカケがあったからギターを弾いた訳で、みんなもキッカケがあったから今この文章を読んでる。

巡り合わせって時代や流行じゃなくて、如何に心に残るかって気がします。



俺がライトノベル編集部に勤めてたらこの作品は、”hideさんからはじまる音楽人生”ってタイトルをつけたい。




好きなものに理由なんてないもんね。

電撃ってやつだ。