〇月〇日

今日も帰宅したら玄関に
大きな靴があったので、
家に帰る気をなくす。

部活帰りだったけど、しかた
なくそのまま公園に向かい、
ブランコに揺られながらお菓子
を食べた。

だんだん暗くなってきたけど
家にあいつがいると思うと
絶対に帰りたくない。

あいつは邪魔者。

あいつにとって私は邪魔者。

母といつまで一緒にいる
つもりなんだろう。

お腹すいたな…


しばらくたって、あいつが
帰る頃に家に帰った。



〇月〇日


体がだるく、なにもやる気が
しないから、学校を休むことに
した。

ママは仕事で夜までいないし
1人で自由にテレビでも見て
過ごすことにした。


時々わからなくなる。

私はママに愛されているのだろうか。

ママにとって1番大事な人は
あいつで、私は2番目なんじゃないかと。

むしゃくしゃする気持ちを友達に
話したところでわかってもらえないから
今日もノートに書きちらかす。

自分の感情をぶちまける、

私の気持ちを全部知っているのは
ノートだけ。

他は誰もいない。

子供である今のこの気持ちを
大人になっても忘れないように、
ノートに書き記していこうと思う。


〇月〇日


ママが私に嘘をついて
あいつと飲みに出かけた。

いつまでも帰ってこないから
飲み屋まで迎えに行ったら、
あいつと肩組んで店から出てきた。

顔も見るのも嫌で、挨拶を無視して
私は家に帰った。

怒りの感情で押しつぶされそうに
なったから、ノートにぶちまけて
感情のコントロールをとる。

今夜は眠れそうもない。



〇月〇日

私は誰かに必要とされている
存在なのか確認をしたくて、
友達に「さよなら」とメール
をしてみた。

どんな反応をしてくれるかなと
思って試してみたんだ。


そしたら、友達は一所懸命
夕方まで私を探しにあちこち
動いてくれた。

私はそれを遠くから見ていた。


夜になり、友達の家に
行って、「嘘だったんだ。
ごめんね」と言ったら、泣きながら
ものすごく怒られた。


私にとって大事な友達に決まって
いるじゃない!いい加減にして!と…


申し訳ないと思いつつ、私は
友達に必要とされている存在で
あることを確認することができて
心底ホッとした…