すっかり冬になって、街中には黒タイツの女性が溢れています。子どもから女子高生、OL、お母さん、ご婦人までストッキングを着用されている方の約70%は黒タイツのようです(目視による推計w)。

12月はまだ極寒ということもないので、黒タイツは50デニール(以下50D)~60Dが約半分と一番多く、80Dが30%、残り20%が40Dと120Dくらいの割合でしょうか(笑)

ということで、今回はこの季節にぴったりの50D黒タイツの見え方をレビューしたいと思います。一般に、50Dタイツはほどよい透け感があり、野暮ったくならずにそこそこの防寒機能を備えた、オイシイとこどりのタイツです。また別のブログで書きたいと思いますが、80D以上のタイツは機能重視、寒さ対策優先です。それと比べると、50Dタイツはストッキングから本格タイツへの移行期間というか、気持ちの中ではまだ冬になりきっていないおしゃれに敏感な女性が好んで履くようです(偏見かも。すみませんw)。

今回取り上げるのはGIVENCHYの50Dタイツです。まあ国産メジャーの黒タイツでもよかったのですが、50Dはまだおしゃれ感を残しているということで、デパートで売っているハイエンドものを選びました。値段は1800円、国産メジャーと比べると高いですね。このタイツはインポートではなく、GIVENCHYからライセンスを受けた国内の会社が作っている国産タイツです。

黒タイツは透け感が命。足首のような脚の細い部分からふくらはぎ、ふとももような太い部分にけてどれだけ美しいグラデーションを出せるかで「よしあし」が決まります。デニール数が少ないほどこのグラデーションの濃淡の幅が広がります。50Dの見え方はどのような感じでしょうか?

GIVENCHY GIVENCHY

黒タイツのグラデーションは女性が座っているときに一番きれいにでます。膝から足首、足の甲にかけて均一に濃度が濃くなると最高に美しいです(写真)。一番薄い膝頭は30D相当、ストッキングより少し濃いくらいです。ここから下に向かって少しずつ黒が濃くなりますが、右の写真を見ていただくとわかるように、膝頭の裏(膝裏)にかけても美しいグラデーションが見てとれます。これは美しい。美しすぎます。もう芸術です。これが50Dの見え方です。GIVENCHYはゾッキなので、安い黒タイツにありがちな横縞はでません。生地が薄くなった部分でも、ざらざらな見た目ではなくとてもスムーズなグラデーションを出してくれます。

GIVENCHY

ふくらはぎはどうでしょうか? ふくらはぎはふとももほど太くないので色の濃淡幅はそれほど広くありません。ふくらはぎの一番太い部分にうっすらと残る肌色を中心に、足首と膝裏にかけたグラデーションになっています。

GIVENCHY

GIVENCHYの50Dタイツは、国産タイツにはめずらしいかかと補強(コンベンションヒール)です。 補強というより、かかとがそのままついている立体編みで、ぴったりフィットします。これはモデルさんも絶賛で、足にぴったりフィットだそうです。つま先もしっかり補強があり、耐久性ももちろんですが、個人的にはタイツのつま先補強は見た目にも「タイツよりもストッキング」を主張しているようで好きです(笑)。80Dくらいのタイツになると、タイツまるごと厚手の生地なので、補強もなにもありません。生地があまるつま先はどうしても野暮ったくなってしまいます。
GIVENCHY GIVENCHY

履き心地ですが、モデルさんが着用されて開口一番、「これヤバいです」。ヤバいほど脚に吸いつくフィット感と滑らかな肌触りだそうです。フィット感はいわゆるハードサポートではなく、ゾッキ特有の脚の形に合わせてやさしく包み込んでくれます。