大人のストッキングといえば、網タイツかバックシームストッキング。バックシームは脚の後ろにあるラインです。いまでこそ、ストッキングに特別な美しさを与えるおしゃれワンポイントになっていますが、もともとは縫製上の縫い目。縫製技術の進歩とともになくなってしまい、今ではシームレスストッキングが主流になっています。

アスティーグ凛

そんななか、天下のアツギがバックシームストッキングを復活させたのがアスティーグの「凛(りん)」。その名の通り、バックシームによる女性の凛とした佇まい、美しい姿勢を表わした素晴らしいネームミングです。アツギが出しているなら、お色気ストッキングではなく、会社でも履いていける仕事ができる女性の普段履きストッキングとして使えそうです。

アスティーグ凛 アスティーグ凛

最初に残念なお知らせですが、アスティーグの凛はすでに廃盤になっています。お店には売っていません。私はどうしても凛をレビューしたくて、インターネット通販でようやく買えましたが、おそらく今後は入手ができなくなるでしょう。

今回レビューしてみて、凛(バックシームストッキング)は素晴らしく女性らしさを引き出すストッキングだということを確認しました。でも、女性から見えるとお色気ストッキングになってしまうのでしょうか? 廃盤になったということは、やっぱりあまり売れなかったのでしょう。

さて、今回取り上げるカラーは「ヘイズグレー」。先日のブログで取り上げましたが、個人的にグレーストッキングの魅力にノックアウトされたばかり。今回もグレーでいきます。

アスティーグ凛

凛は、ナイロンを2重に巻いたDCYの交編ストッキング。サポート糸だけで編んだゾッキのようなしなやかなフィット感ではなく、透明感の高い、やや硬質の生地で包まれるサポート感が特長。手触りはツルツルで、光を受けると太ももや膝、ふくらはぎといった照度の高い部分(素肌が透ける部分)が反射して、脚全体を華やかな印象にしてくれます。

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肝心のバックラインはどうでしょう? 正面から見ると普通のストッキングですが、後ろから見ると脚の中央に美しいラインがやわらかな女性の脚の曲線を際立たせます。かなり女性らしさを強調するポイントだと思います。後ろ姿は自分では見えませんから、バックシームのストッキングを履いているときは自分の後ろ姿を意識せざるをえません。自分で見えない部分に人目をひいてます。必然、バックシームに意識がいき、所作も普段の3倍増しくらいで女性らしくなると思います。ついモンローウォークになっているかもしれませんね(笑)

余談ですが、バックシームはできるだけ脚のラインに沿うようにストッキングを着用してくださいね。自分では見えませんので(他人からはばっちり見えますが)、しばらくは鏡を見ながら履いたほうがよいです(^^;)

アスティーグ凛

バックシームストッキングは、基本立っているときに注目される部分です。おそらく歩いているときに、男女問わず、後ろから多くの視線を感じることでしょう。わかりやすいアピールです。しかし、実は座っているときこそがバックシームストッキングの魅力と思います。脚を組むとき、ちらっと見えるバックシームはさりげないアピールです。そこに、このストッキングを着用されている方の美意識を感じます。こうした意外性のあるおしゃれに世のメンズは弱いですw

アスティーグ凛

凛はつまさきヌードで切り返しはありません。バックシームのストッキングはサンダルに合わせることはあまりないでしょうから、つま先補強はあっても良いと思いますが、バックシームが足裏にも通っていますので、あまり足先をごちゃごちゃしたくなかったのかもしれません。つまさきヌードはパンプスから足指の付け根を見せるにはよいです。

アスティーグ凛 アスティーグ凛 アスティーグ凛

正直、足裏のバックシームは「スト足裏美」の観点からあまり美しくありませんが、「後ろ姿美」の観点からは効果大ですね。スト裸足でつま先立ちしたときに、ラインが途中で途切れていたら興醒めでしょう。

アスティーグ凛

バックシームストッキングを履かれているときに、脚を組む仕草でさりげないアピールもよいですが、せっかく足裏までラインがあるのですから、ここは足裏マッサージをしつつアピールもよいかもしれません。「そんなことしません!」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、たまにカフェとかで見かけますし、私としてはそれほど違和感ないです。

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