ストッキングを着用していて足首まわりや膝あたりにシワが寄ったり、またパンプスの中でつま先補強の部分がずれてしまうことは、女性にとって日常茶飯事です。

 

 

 

こうしたシワやズレを女性が直すしぐさをときどき見かけることがあります。このブログでも、こちらの記事でストッキングのズレを直すしぐさを取り上げました。女性にとっては身だしなみを整える何気ないしぐさ。しかし、私はそのしぐさをとても美しいと思っています。女性のこまやかさ、気配り、そういったもの感じるからです。

 

さて前置きが長くなってしまいましたが、今回は少し趣を変えて、ストッキングのシワとつま先のズレを取り上げてみたいと思います。

 

ストッキングのシワ

 

昔のナイロン100%のストッキング(アスティーグ透がそうです)であれば、着用して半日もすると、足首、膝まわりに確実にシワがよります。ナイロン100%のストッキングは伸縮性があまりなく、時間が経つと伸びきってしまうためです。また、コンジュゲート糸を使ったサポート力の弱いLANVINも同様です。特に、足首はシワが出やすい部分です。また、厚手のタイツは生地だタブつきやすく同じようにシワがでやすいようです。

 

 

 

関節の曲げ伸ばしのある膝裏もシワが出やすいです。ソフトフィットのストッキングはいうまでもなく、たとえフィット感に優れるゾッキタイプのストッキングであっても弛みによるシワが出ます。

 

 

   

 

下の写真のシワは、上ので見たシワとは違って弛みによるものではありません。このストッキングは70デニールの生地が生み出すスーパーサポートが特長のヘインズアライブ。こちらはストッキングはサポートが強力すぎて、生地が肌の動きに合わせて食い込んでいるのです。こうやって見ると、ストッキングのシワ1つとっても奥が深いです。

 

 

つま先のズレ

 

1日パンプスを履いて歩いたストッキング足は靴の中で滑り、つま先がずれてしまって縫い目のラインがあらぬところに位置してしまいます。よくあるパターンとしては、補強部分が回転してしまう下の写真のようなズレでしょう。

 

  

 

ここまでずれてしまうと、履いている本人としては縫い目のラインを踏んでしまうので履いていても気持ち悪いでしょうし、見た目にもイマイチですね。あと、小指の爪が補強部分からはみ出してしまうので伝線もしやすいです。上の写真は、撮影用に、私がわざわざつま先をずらしたものではありません(笑)。撮影を始めるとき、モデルさんがその日に履いてきたストッキングをそのまま撮ったものです。見事なズレっぷりだったのでw、撮らせていただきました。

 

 

ついでにいうと、1日ストッキングを着用するとつま先部分は足指の形に生地が伸びてしまいます。ストッキングを脱ぐと、つま先の生地は、爪の当たる部分が薄くなっていることがわかります。上の写真も、1日頑張ったストッキングのつま先です。

 

あとよくあるズレとしては、オールヌードタイプのストッキングに多いのですが、縫い目ラインが足指の上に来てしまうパターン。このストつま先を見ると、(本当に余計なお世話なんですが)私が思わず直したくなる衝動にかられるほど、見た目が不安定です。

 

 

また、縫い目ラインがそのまま足裏側にきれいにずれてしまうパターンも多いですね。おそらく高いヒールを履いていてつま先側に重心がかかって徐々にずれたのでしょう。