アツギが展開するプレーンストッキングブランド「アスティーグ」。このブログでも、「」「」「」「」「」とたくさん取り上げてきましたが、その中でも、価格が1000円の、いわゆる高級ラインのストッキングがラインナップされています。上記でいえば「澄」。また、シルクを使ったなめらかな風合いと気品あふれるつやが特長の「艶」もその1つ。今回はこの「艶」を紹介します。

 

 

 

今回取り上げる「艶」はシルクスキニー。艶の中ではもっともブラウンに近く、白浮きしない健康的な肌色です。パッケージには「リッチシルク」と記されています。たしかに、艶の生地はとても柔らかで、なめらか。シルクタッチの「布」という感じです。

 

 

「艶」は、ナイロンとサポート糸の交編タイプのストッキング。素材にシルクが使われているということで、生地にはシルクの持つ自然な光沢があります。ナイロンのようなテカリではなく、柔らかなツヤ。「艶」という名前の通りの美しい光沢です。

 

 

 

 「艶」には交編ストッキング特有の透明感があります。生地にはシルクの輝きと、より「布っぽい」質感もあって、脚を通していない状態では一見タイツのような厚手に見えますが、履いてみると思ったより透明感が高いことに驚くでしょう。「艶」は素足の肌感を引き立てるように、脚全体をしっとりと包み込みます。上品で美しい脚を演出してくれます。

 

 

足元も、とても上品です。今回、モデルさんはベージュのヒールを履いています。「艶」の柔らかな風合いはベージュのヒールとぴったり。脚をよりヌーディーに美しく魅せています。

 

 

 

「艶」のもう1つの特長は、コンベンショナルヒールです。コンベンショナルヒールとは、かかと補強。かかと補強があるストッキングといえば、このブログでも取り上げたランバンか、フクスケのfemozione(フェモツィオーネ)が知られていますが、国産ストッキングではほとんど見かけません。コンベンショナルヒールが好きな方にとっては、貴重な一足です。

 

 

 

女性によっては好き嫌いの分かれるかかと補強ですが、高級に見えるので好きという方は多いです。かかと補強の部分は、ふだんヒールに隠れて見えません。ときどきヒールの隙間からチラッと見えたり、あるいはお座敷に上がった時に初めて見えるいったチラ見せは女性の「奥ゆかしさ」につながります。他のストッキングと違うアピールをしたいなら、コンベンショナルヒールはとても効果的です。

 

 

一方、つま先補強は、かかと補強に比べるとやや控えめです。かかと補強ほど、しっかりとした生地の切り替えはなく、やや厚くなっているかなという程度です。上品に、きれいにまとまっています。つま先補強のラインは足指に沿った緩やかな弧を描いていて、やさしく足指を包んでいる印象です。このあたりの上品さは、ランバンに似ています。

 

 

 

 

つま先の縫い目ラインは細く、すっきり。ここまで細い縫い目ラインは、500円の普及価格帯ストッキングではあまりないと思います。このあたりに、高級ラインらしい丁寧な縫製が感じられます。

 

 

透明感があってナチュラルな見た目の「艶」に包まれた脚は、ヒールを脱いで自宅でくつろぐシーンでは素足感覚です。ごく普通です(笑)。ベットの上でも自然な感じです。下の写真は、スタジオで実際に撮影した1コマですが、「撮影してます」的な雰囲気はないですね。普通に、家にいるみたいです。

 

 

 

とはいうものの、ここでもやはりかかと補強がいい味を出しています。素足に近いストッキング脚にかかと補強部分がチラっと見えるだけで、ストッキングの着用感が伝わります。このアピールこそ、お家にいても実はストッキングを履いていますよという女性の奥ゆかしさ、美意識のような感じ、私はとても素敵だと思います。