正直に告白すると、これまでこのブログでは、花柄やヒョウ柄など派手な柄ストッキングを取り上げるのを避けていました。柄のインパクトに、ストッキングが本来もつ美しさが負けてしまうように思っていたからです。

 

しかし今回、アツギの高級ストッキングブランドの「エクスエール」のアルモニア柄をいただく機会がありました。おそらく、自分では買わない種類のストッキング。でもせっかくなので、ということで撮影しました。撮影中思ったのは、「うん、きれい。結構好きかも!」ーー単に、食わず嫌いだったかもしれません(笑)。

 

 

まずは、見てください。この大人の女性の雰囲気を。エクスエールアルモニア柄は、柄ストッキングとしては控えめです。とはいえ、レッグ部のサイドにあしらわれた花柄は、否が応でも目に飛び込みます。確実に、みんなの視線を奪う魅惑のストッキングです。

 

 

エクスエール(Exhale)は、アツギが「ステイタスな美しさ」をコンセプトとした高級レッグウェアブランド。イタリア語で「調和」を意味するアルモニア柄は、サイドに色浮きしない、重厚な白、グレー、ブルーの三色で刺繍された花柄(アラベスク柄)が特長です。

 

 

 

今回レビューしたアルモニア柄ストッキングのカラーは、ヌーディッシュベージュ。交編ストッキングなので、光に当たると少しテカリますが、色味としては色白の日本人の肌には合った自然な肌色です。

 

 

サイドラインの柄ストッキングは脚のラインを強調し、脚をきれいに魅せてくれます。ヌーディーベージュはとても透明感があるので、柄が引き立ちます。まるでタトゥーストッキングのような演出です。

 

 

サイドの柄はつま先からしっかりと入っています。脚の内側の柄は、やや細い蔦(つた)のイメージ。一方、外側は太めの、しっかりとしたアラベスクのような柄になっています。

 

 

 

脚の内側と外側で異なる柄の刺繍を施すあたりに、アツギのこのブランドにかける意気込みを感じます。エクスエールアルモニア柄をまとった脚を横から見たとき、外側と内側のラインが非対称になっていることに、(ガン見しないかぎり)人は気づくことはないかもしれません。しかし、ここには、視覚的に、計算された美しさがおそらくあるのでしょう。同一の柄をあしらった対称的なデザインよりも、コストは間違いなくかかるはず。そこに「ステイタスな美しさ」があるのだと思います。

 

 

 

このストッキング、正面から見ると、一見普通のベージュのストッキングです。サイドラインの柄は、あまり目に入ってきません。ただし、脚を動かしたり組んだりしたときにチラリと見えるサイドライン柄は、横向きでしっかり見えるときよりもむしろ自己主張しているようです。

 

このちら見せ感が美しいです。特に、太ももの内側のラインがチラリと見えたとき、そこに大人の女性の魅力を感じます。また、女性らしいおしゃれというか、美しさに対する意識の高さを感じます。