またまた黒タイツ(^^;)。黒タイツは奥が深いです。デニール数が違えば、履き心地や見た目の印象が変わってくるのは当然だし、同じデニール数でもメーカーによって個性があります。

 

個人的に好きな黒タイツは、グンゼのサブリナです。タイトなフィット感と、やや光沢のある質感がサブリナの特長。今回取り上げるグンゼ サブリナ 「SABRINA DEUX(ドゥ)ほっそり引き締め着圧サポートタイツ」(50デニール)は、そのグンゼらしさが表れたおすすめの一足です。

 

 

50デニールは、黒タイツの中で透け感がもっとも美しいデニール数。正面から見ると、膝周りから太もも、脚先に向かってグラデーションが広がります。光の反射を受けやすい明るい部分と黒い部分のメリハリがしっかりしていて、その絶妙なバランスがきれいなのが50デニールです。

 

 

 

50デニールよりも薄い、30デニール40デニールの黒タイツは、脚全体がうっすらと透ける透け感で、タイツよりもストッキングに近い見た目なので、タイツの持つ「暖かな」質感はありません。一方、50デニールになると、温もりのあるタイツらしい脚になります。

 

 

 

50デニールの黒タイツは、基本的にタイツ。下の写真のように、光の反射を受けなければしっかりとしたきれいな黒いタイツ脚です。

 

50デニールの黒タイツは、光をうまく操ります。光が回っている外や蛍光灯の下では、30~40デニールの黒タイツのように、また暗い場所では80デニールの黒タイツのように、変幻自在な表情を見せるのが50デニールの黒タイツの魅力でしょう。

 

 

 

太もも部分は生地が少し伸びるため、光の反射を受けやすいです。特に、太もも裏は比較的透けます。ミニスカートから見える、少し透け感のある太ももの裏は、黒ストッキングほどの色気はないものの、女性の柔らかな脚線美を控えめに主張してくれます。

 

 

SABRINA DEUX(ドゥ)黒タイツはそれほど目が詰まった網目ではなく、どちらかといえば粗いほう。同じ50デニールのGIVENCHYの黒タイツのような肌に吸い付くようなフィット感よりも、優しく肌を包み込むような履き心地です。とはいえ、「ほっそり引き締め着圧サポートタイツ」という名前の通り、足首を中心に着圧コントロールされており、フィット感はしっかりあります。ただ履いていてきつくなるような締め付け感ではなく、あくまでフィット感。やさしい履き心地です。

 

 

 

つま先は補強なしのオールヌード。レッグ部と同じ生地がそのまま使われていて、つま先部分でつい合わせているような、完全な袋状の作りになっています。

 

最近はつま先補強があるタイツがめっきり少なくなったと思っています。特に黒タイツは、爪の当たる部分から痛み始め、1日着用すると爪の部分は生地が薄くなって跡が残ります。個人的には、メーカー各社に「黒タイツにもつま先補強を」と訴えたいです。ちなみに、先ほど紹介したGIVENCHYの黒タイツにはしっかりと、美しいつま先補強がありますよ。

 

 

最後に、SABRINA DUEX50デニール黒タイツを着用イメージを脚全体の写真で見ていただきましょう。ヒールを履いたの状態と、ヒールを脱いだの状態です。これまでお伝えした透け感のある部分とそうでない部分の、メリハリのあるコントラストをご覧ください。

 

2枚めのヒールを脱いだ写真では、かかと、ふくらはぎ、太もも裏に見えるうっすらとした透け感が脚全体を立体的に魅せています。これこそが、50デニール黒タイツによる脚線美です。