このブログでは、これまで40足ほどの国産、輸入もののストッキングやタイツをレビューしてきました。今回取り上げるサラボルギ ソラリスは、その中でも1, 2を争う美しいストッキングです。このイタリア製の6デニールの極薄ストッキングは、LANVINアツギアスティーグ「澄」のような透明感を極めた美しさとは違った、素肌感たっぷりだけど透明ではなく、ストッキングを履くことで醸し出される艶やかさが特長。まさに脚のファンデーションといったストッキングです。

 

 

 

今回モデルさんに着用していただいたカラーはブロンズ、茶色です。色白の日本人の肌に最も合う健康的なカラー。パッケージから見える色は、少し濃く感じるかもしれませんが、この茶色は光を受けても白浮きしない、自然な肌色になります。

 

 

 

上の写真を見ると、非常にナチュラルな脚ではありますが、けっしてナマ脚ではありません。控えめな艶があり、ストッキングを履いていることがわかります。ただ素足の肌感をしっかりと残していますので、脚本来のセクシーさが際立っています。これは、きれいです。

 

 

ソラリス6デニール(ブロンズ)の魅力ーーファンデーションのようなナチュラルな美しさは、着用しているところを見れば一目瞭然。ソラリスに脚を通した部分と素脚を比べると、自然な感じでうっすらとお化粧をしたような脚になります。私は、これをナチュラル「脚」メイクと呼ばせていただきたいです。

 

 

ソラリスは、6デニールという非常に繊細なナイロン糸で編まれた交編ストッキング。交編ストッキングは、ゾッキのようなサポート力はありませんが、透明感が特長です。またサポート糸とナイロン糸を交互に編むという編み方のため、交編ストッキングには横縞があります。編み込まれたナイロン糸がサポート糸に比べて細いため。生地を拡大すると、それがよくわかります。

 

 

 

ナイロン糸は光を反射しますので、蛍光灯や日光の下では光沢(テカリ)が出てしまいます。アスティーグの「輝」のように、その光沢を魅力にしたストッキングもありますが、一般には交編のテカリは出すぎない方が好まれます。ソラリスのナイロン糸は非常に細いため、その光沢もとても繊細です。テカリと呼ぶには失礼なほどの光沢で、まさに艶(あで)という言葉がぴったりの上品なツヤです。

 

 

 

ソラリスのつま先はヌード。つま先補強はなく、すっきりとしています。夏にサンダルやオープントゥのパンプスにもぴったりです。全体的にとてもナチュラルな着用感なので、ミニスカートにサンダルがよく合うかもしれませんね。爽やかで涼しげな印象になると思います。

 

 

つま先の縫い目(シーム)は非常に細く短めです。生地がもともと薄いので、シームが指先にぴったりと一致すれば、ストッキングの存在感はほとんど感じられません。ネイルもばっちりアピールできます。

 

 

 

このストッキングは、輸入ものということもあり、インターネットの通販で購入しました。1足1400円。輸入ストッキングでこの値段ですから、いわゆる高級ストッキングではありません。しかし、私は本当に美しいと思いました。ブログに使う写真を選ぶとき、あまりの美しさについ作業の手を止めて何度も見とれてしまったほどです。

 

今は、国産のアツギやフクスケ、グンゼからも非常に美しいストッキングがたくさん出ています。しかし、ソラリスにはストッキングの本質的なきれいさというか、飾り気のない美しさがあります。お洒落なヨーロッパの女性が気負いなく履きこなすストッキング、そんな魅力を感じています。