グンゼのトゥシェは、高いファッション性で女性らしさを追求したレッグウェアブランド。今回取り上げるトゥシェは30デニールタイツで、シャイニーオペークという透け感がきれいなシルバーのラメ入り黒タイツです。オペーク(opaque)は「透明感がない」という英語で、オペークタイツというと厚手のナイロンで光沢のある透けないタイツ。しかし、日本語でオペークタイツというと、なぜか「ほどよく透ける」タイプのタイツになるようです。

※このタイツはすでに廃盤になっていて、今は手に入らないようです。

 

 

 

このタイツ、「シャイニー」という名前からわかるように、本来はラメタイツです。「本来は」とあえて書いたのは、ラメらしいきらめき感があまりなかったためです。たまにはラメタイツのレビューをと思って、このタイツをモデルさんに履いていただきましたが、予想外に普通の黒タイツでした(泣)。なんとか、きらめき感がわかる一枚が下の写真です。

 

 

ただ、グンゼのためにいうと、このタイツは光の当たり方により、控えめで上品なきらめきがあります。撮影はスタジオの蛍光灯ボックスで採光し、ノンフラッシュで撮っていますが、私のテクニックのなさからか、このきらめきをうまく撮れませんでした。

 

さて、トゥシェシャイニーオペークはタイツとしては30デニール相当。(日本でいう)オペークらしい「きれいめな透け感」があるので、細かな光のきらめきが加われば、上品で華やかなレッグラインを演出してくれます。

 

 

30デニールのタイツはストッキングとタイツの中間くらいの位置付けで、シアータイツと呼ばれます。ストッキングの透け感を残しながら、しっかりとしたタイツの質感が特長です。このブログでも、サブリナ30デニールタイツを取り上げました。ブログ記事をみていただけるとわかりますが、サブリナ30デニールタイツの透明感はストッキングに近いのですが、トゥシェシャイニーオペークはタイツに近いです。見た目では、40-50デニールのタイツの透け感といったところです。

 

 

 

トゥシェシャイニーオペークは、生地に少し特徴があります。編み目が粗いというか、見た目にザラザラ感があります。

 

 

もう少し近づいて見てみます。編み目には規則的なパターンで太い部分があり、千鳥格子のようになっています。理由はよくわかりませんが、ラメ糸の編み込みのためにそうなっているのかもしれません。ただ、履き心地はけっして悪くありません。見た目と違って柔らかでそこそこフィット感もあり、気持ちよい優しい履き心地です。

 

 

つま先、足裏はしっかりとした質感です。タイツでも、50デニールくらいであればつま先やかかとはかなり透けます。トゥシェシャイニーオペークは30デニールですが、ほとんど透けません。これもまた、糸の太さ(デニール数)よりも、編み方(生地の特性)によるものかもしれません。

 

  

 

きれいない透け感で、控えめな光沢が美しいトゥシェシャイニーオペークは、夜のバーやクルージングなどラメのきらめきが引き立つTPOがよく合います。一方、ヒールを脱いでお家でくつろぐ姿も素敵です。しっかりタイツに包まれた足先が醸し出す雰囲気は、まさに安心感。リラックスした中にも、隙がないといった感じです。

 

 

今回、トゥシェシャイニーオペークのきらめきをお伝えできなかったのは残念ですが、また機会をあらためて「夜のシーンに似合う光りもの」のラメストッキングを取り上げたいと思います。