東日本大震災から約一年半。 ずっと、被災した現地の様子は見ておきたいと思っており、そんな矢先本屋で立ち読みしたバイク雑誌の「日本の名道特集」みたいなんで、福島の磐梯吾妻スカイラインが掲載されていたので、重い腰をようやく上げて福島に一泊一人旅に行ってまいりました。
ということで今回の旅の目的
①磐梯吾妻SL、及びその周辺の山道を走る
②津波被害の跡を目に焼き付ける
事前に福島出身の友人Rからオススメポイントなんかも聞いたりして入念に計画を立てて8/19~20で行ってまいりますた!
~Day 1~
06:30 東京出発。一泊だしキャンツーなわけでもないので荷物少なめ。
首都高から東北道に乗りひたすら北上。
08:30 那須高原SA着。ここまでの道でところどころ時雨の跡があったりして不安気。
いわゆる「大気の状態が不安定」というやつで、あちこちに入道雲がモクモクしてた。
10:00 郡山JCTで磐越道に乗り換え、給油のため磐梯山SA着。
栃木を越えた途端に急に天気がよくなり、それに合わせて気温が急上昇。
これが盆地の力か・・・。
11:15 会津若松ICで高速を下り、R121を北上して喜多方へ。
友人に教えてもらった喜多方ラーメンの有名店へ行こうとするも、
道に迷っている間に行列ができてしまったので別の店へ。
ということで昼食に喜多方ラーメンを食す。
12:50 R459を東へ走り裏磐梯方面へ向かい、桧原湖畔の裏磐梯SA着。
ここからは桧原湖を半周して磐梯吾妻レークラインへ。
13:15 磐梯吾妻レークライン途中にある中津川レストハウス着。
滝好きとしては寄っておきたかった不動滝を既に通り過ぎてしまい、
悔しいのでレストハウスの脇にある中津川渓谷へ。
とても涼しげな写真ですが、全然そんなことありません。くっそ暑かったです。
14:30 磐梯吾妻レークラインから磐梯吾妻SLを経て浄土平着。
日曜日だけあって人がたくさん。
そして磐梯吾妻SLは伊豆スカ並かそれ以上の名道ですた。
浄土平近くより磐梯山を望む。写真では伝わらないほどの大迫力でした。マジ名道。
16:00 フルーツラインを通って飯坂温泉の宿着。
ちょうど桃のシーズンということでフルーツライン上は桃の出店がぎっしりですた。
てな感じであとは宿で温泉入って夕飯食べて一日目は終了。
温泉の温度が高すぎて逆に疲れてしまったり、部屋にでかいゴキブリが出たり、どれだけ退治しても湧き出てくる蚊にウンザリしたのは秘密です。
一日目の走行距離、445km也。
~Day 2~
07:00 起床、朝食。
09:30 CO、出発。
R399からR349を走って浜通りに向かうのですが
R349が途中から阿武隈川と併走する、景観の素晴らしい道ですた。
THE☆夏、って感じの景色が続く素晴らしい道
11:00 相馬港着。異様な光景にテンションが下がりつつR6を南下。
11:30 道の駅相馬着。
12:20 道の駅南相馬着。ご当地ものなのか分かりませんが『まつながのアイスまんじゅう』がうまかった。
これね。 都内のコンビニで売ってるやつよりも甘さ控えめでめっさうまかった。
いよいよ津波の跡を見るべくr74を北上。
ニュース映像にもよく出た場所を通過。
相馬港以上の異様な光景にかなり考えさせられました。
写真を撮ろうか悩み、何枚かは撮影しましたがそんなものでは何も伝わらないので
ここには掲載しません。
最初あの光景を目にしたときは「見に来て良かった」と思いましたが、
見ているうちに「見なければ良かった」と思うようになりました。
そんな光景です。
14:00 その後R6からR115を快走。R115は林の中をのんびり走れるいい道でした。
途中片平ジャージー自然牧場にてソフトクリームを食す。サッパリしていてうまかった。
(この日二つ目のアイス)
15:15 福島駅着。駅周りにバイク停めてお土産を買おうと目論んでいたのですが
見事に停める場所がなかったため軽く休憩だけして出発。
16:15 安達太良SAにてお土産購入。平日だというのに上りはそこそこの交通量。
18:15 上河内SAにて夕飯。餃子定食うまし。
そして向かい風の中高速道路をひたすら走るのはめちゃめちゃ疲れる・・・。
22:00 帰宅。
首都高に入る頃にガソリンが非常事態に陥ってしまっていたため
すぐに一般道に下りて都内をチンタラ。
ということで二日間の走行距離は916km也。
どうせなら1000km突破したかったところですが体力的にはそんなこととても言えない・・・。
ロンツーすると大型が欲しくなってしまう。
以下感想。
福島の暑さは半端じゃなかった。
盆地って言うても東北やろ?東京と同じかそれよりは涼しいくらいなんちゃうん?くらいの気持ちで向かいましたがとんでもない。 東京よりはるかに暑かったです。
普通山を上がって標高が高くなればその分気温は下がるのですが、それでも30℃越えって言うね・・・。 磐梯山の1000m越えたあたりでようやく少し涼しくなる程度。
市街地では暑すぎたためジャケットを脱いで走っていたため見事なグローブ焼けができてしまいますた・・・。
福島の道は素晴らしかった。
目的の一つであった磐梯吾妻SL、正直想像していた以上に素晴らしい道でした。
ワインディングも楽しめるし、何よりも景観が素晴らしかったです。
他の名道と呼ばれるような道同様、緑溢れる景色もあり、そこに加えて磐梯山の迫力が加わるのですから言うことありません。
しかもちょうど通行料無料だったのも嬉しい。
他の一般道も素晴らしい景観の道ばかりで、普段都内の殺風景な中で生活している人間にはたまらん道ばかりですた。
被災地は直接見るべき
日本人なら被災地の様子は一度目にした方がいいと思いました。
やはり直接見るのと、テレビ越しに見るのとではまったく違います。そこで何が起きたのか、自分の二つのお目目で見るべきです。
ここで自分がどれだけ写真を貼ったり、感想を述べたりすることは、あのリアリティの前では無意味です。
ただし、当たり前のことですが見に行く際は軽い観光目的なんかではなく、敬意を持って、ですが。
てなところでしょうか。
久しぶりの一人泊まりロンツーでしたが、めっちゃくちゃ楽しかったです。 まだまだ広い福島県のごくごく一部しか走れていませんがまた行きたいと思わせてくれました。
ただ、次行くなら夏は避けよう・・・。