家族承諾での移植後、臓器提供「拒否」が急増
 
脳死による臓器提供が家族の承諾だけで初めて実施された8月、日本臓器移植ネットワークのホームページを通じて臓器提供を拒否する意思を登録した人が急増したことが6日、わかった。


 現在の臓器移植法では、本人が生前に拒否の意思表示をしていなければ、家族の承諾だけで臓器提供ができる。

ネットワークへの意思表示は、臓器を、
〈1〉脳死と心停止のいずれの場合でも提供
〈2〉心停止の場合のみ提供
〈3〉提供しない

――の3種類があり、これまで〈3〉は2%に過ぎなかった。
ところが、8月9日に家族承諾による脳死判定がおこなわれたのを機に登録者が相次ぎ、
8月の登録者では〈3〉が10%を占めた。〈1〉は86%、〈2〉は4%だった。

(2010年9月7日16時14分 読売新聞)