息子が昼寝から起きてきた時のことだ

「おかさん!」

と すごい形相で走ってきた

「ほら!」

???

「見て!」

と 腕を伸ばし片手を差し出した

その腕は 今まで彼の少しいびつな頭の下で

彼がお目覚めになるのを いまかと待っていた・・・

そう ビリビリ痺れていたのだった

息子よ・・さすがに母も痛みは目に見えぬのだ

それから後 母の言いつけを守り

ときどき手につばをつけ おでこにぬるのを目にする

愛してやまない息子である