「千里眼」シリーズの記念すべき第10作。ヒロイン岬美由紀は宿敵メフィスト・コンサルティングとの最終決戦に挑む。「ミドリの猿」から「ダビデ」まで、シリーズに散りばめられた謎が一挙に解き明かされる。
  松岡圭祐氏の連続リリースの第3弾は「催眠」「千里眼」シリーズの最高傑作です。世界各国で頻発する人体発火の怪現象に、英王室のシンシア妃は過剰反応し、奇矯な行動を取り始める。シンシア妃の精神状態の安定をはかるため、折からロンドンを訪れていた臨床心理士の嵯峨敏也がバッキンガム宮殿に招じ入れられる。妃のケースに関わるうちに嵯峨は人類の歴史を根底から覆す戦慄のプロジェクトの存在に気づいた。嵯峨から事態の進行を伝え聞いた「千里眼」岬美由紀は、すぐにアメリカのペンタゴンに乗り込む。そこで美由紀が見たものは、自ら考えながら新たにシステムを進化させていく巨大なコンピュータ。人間の脳に限りなく近づいたこの最新システムに実は異常が発生していたのだった。

2004/7/13