ツマグロヒョウモンの進攻・追記あり | ストローのブログ

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ここには更新はないんだけどゆっくりしていってね




(チャームさんから画像拝借さしていただきました)

(こういう日本古来の(雑)草がなつかしく貴重で
愛好されているようです)


春先になると うちのお庭にスミレの花が自然に咲き出します

ホンスミレという、日本に昔から生える紫の小さな小さなスミレです


もっとあたたかくなって、芝が伸び、オオバコやカヤツリソウなど

大きく強い雑草が伸びてくると、庭のスミレたちは見えなくなり

やがて少なくなってしまいます。。


ですが、次の年、根かタネが生き延びていてまたいち早く

春のおとづれを教えてくれるのです。

毎年初夏には、見えなくなってしまうこの本スミレを残して

見守りたいと、今年はまだ花が咲いているあいだに株を確認して

30cmプランターに植えておきました。

4月、まだ少し寒かったのでレースのカーテンの有る和室の廊下に

置きました。


少しの肥料とお水を貰い、他の荒くれものどもに気おされることなく

すくすくと伸びたホンスミレは、庭では見たこともないぐらい大きな葉を

付けて青々と大きな株となりました。


しかし少し徒長しているような気もして、先月からは玄関先に出していました。

朝の日が当たる場所で、スミレはもっともっと大きく育ち、いつしか

三つに分かれたかわいらしいタネの殻もついてます。。。

うれしいな~


でも、なんかこのごろ、朝、葉が食われてるみたいなんです。

かたつむりかな・・・などと 不審に思いながらも ちょっとリアルで取り込みごと

(ボイラー故障)があったので2~3日不注意していたらなんと


なんと、今日、表に出てふぃっと スミレを見たら

ぎょえええ~~っと言ってしまいました




むっちゃ食い荒らされて ぼっさぼさのすっじすじ のスミレに

黒くて赤くて トゲトゲデザインのダースモールさんのような




ツマグロヒョウモン蝶(食草がスミレ)の 幼虫さんたちが 大挙して

スミレの葉をむさぼり食っておられます

いっ いつのまに~??!!







このツマグロヒョウモンの幼虫さんたち 実に毒々しくて

恐ろしげで、刺す感じなんですが

実は、なんの毒もなくて、トゲトゲも刺さらなくて ほんとに弱い

幼虫さんたちなんです。

本当は 弱くて 毒もないんですが、 すごい毒があるような

雰囲気で捕食者をごまかしてやりすごす作戦なんですね。

日本にはあんまりは居ないけど、カバマダラという毒のある蝶の

まねっこデザインなんだそうです。

成虫(おとな)の蝶になると、なかなか風情のあるオレンジに

素敵なヒョウ柄のおしゃれさんたちです


オスさん




メスさん

(ウィキから拝借しました)


ツマグロヒョウモンの ツマグロ とは褄黒 (ふちが黒い)
ヒョウモン とは 豹紋 (ヒョウみたいな点々の柄)
って意味なんです




しかし、この小さなプランターでは30匹以上も居てもう3cmほどになっている

このツマグロヒョウモンの幼虫さんたちは養えないのではと心配になりました。

そこであれこれ調べてみると、

ツマグロヒョウモンのお母さんは、スミレの葉っぱをみつけて卵を産んで

いるのではなく、ちょっと離れた目立たない木の幹に卵を産み付けておいて

、うまれた子供たち(幼虫)は、スミレの葉っぱを求めて歩き始め

やがて見つけたスミレを食べて育つんですって。

だから、卵を産み付ける隙もない春先に生えてきたスミレを室内で育てて

つい先日、屋外に出したのに、こんなに幼虫が付いたんですね。

だったら、このスミレを平らげたらまた、旅に出るんdしょう。。

うちの庭に、まだスミレは生えているでしょうか。

探してみると、お風呂の前の狭いスペースに小さなスミレがあちこち

生えています。

あと少しだから

終齢(もうすぐさなぎになりその後羽化する)に近いと思うから

もう3cmだし

自然のスミレとプランターのスミレたち、耐えるんだ~~っと

プランターを お風呂の窓の下に持って行って、そっと置きました。




屋外ですから、この幼虫たちは 肉食のハチやカマキリ、クモや小鳥に

ねらわれて命を落とすかもしれません。

しかしこのなかの何匹かは、きっとさなぎになり

さらに羽化し、蝶になって飛んでいくでしょう。


そうなったらうれしいことでございます。


この、ツマグロヒョウモン、日本の蝶で

沖縄から本州まで生息していますが、比較的暖かい

地域に生息する種類なんです。

この蝶の分布の範囲がだんだんと北上しているようです。


原因は、地球の温暖化によるものらしいです。

確かに、母が子供のころスケート遊びをした湖は今、

薄氷も張らない冬もあります。


この温暖化もまた、大きな地球の自然のサイクルなのかも

しれません。

温暖化と寒冷化をくりかえしているこの地球で生命は生き延びて

来たのです。


先の温暖化が終わって、氷河期になり

マンモスやナウマンゾウが死滅し

人類も食糧危機におちいりました。

そのとき人間は社会の力で治水、開拓、農耕で乗り切りさらに繁栄したのです。


今また、温暖化のサイクルに入りました。

考え方を変えれば、もとに戻っていくわけでもあるのです。

たとえもっと温暖化が進むとしても

私たちは未来にむけて 人間の英知を発揮し

むしろ温暖化を力に変えて 異次元の

さらなる幸せを、この地球のほかの生き物たちとともに

もとめてゆきたいものでございます。


8月8日 追記

翌日昼、 屋外の風呂窓下に置いた30cmプランターのスミレは

すじだけの哀れな姿になっていて、食べれるところがなくなった

ツマグロヒョウモンの幼虫たちが、てんでばらばらな方向に歩み去って

行くところに遭遇しました。






葉っぱの切れ目が、縁の切れ目なんですね~




夕方5時半



閑散としているプランター



そこ、家の壁なんです






幼虫の皆さんが、全員居なくなったら

スミレのプランターにはたっぷりのお水と薄めの肥料をあげて

おうちの中で休ませてあげたいと思います。