震災から2ヶ月。
子どもの小学校では予定より20日遅れで始業式が始まりました。
長い春休みでした。

その春休みの間にある避難所へ行ったときのこと。
たまたま街頭紙芝居屋さんが被災地の子供たちのために関東から来てくださっていたようで、はじめて紙芝居屋さんというものを見る機会がありました。
舞台の脇についている引き出しから飴を頂き、子供と一緒に楽しんできました。

紙芝居屋さんは物語の内容を全て覚えていらっしゃるようで、聞き手のほうを常に見ながら語るその姿にひきつけられました。
物語も『ガンマ王子』『夜の動物園』などとにかくサービス精神旺盛なおじさんで、紙芝居が終わったあとも舞台裏を見せていただいたり、貴重な体験をさせていただきました。

その帰り道に思い出した絵本が『紙しばい屋さん 』でした。

*あらすじ*
何年か前まで紙芝居屋さんをやっていたおじいさんが、しばらくぶりに町へ出て仕事をしようと張り切ります。
でも町はずいぶんと都会になって変わっていたのです。
その様子におじいさんはこういうのです。
「みなさんどうしてそんなにいろいろな物を買いたいのかね、
どうしてそんなに違った食べ物を食べたいんだろうなあ?」
と。


紙しばい屋さん/ほるぷ出版

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