「死者の祭り」 体験 | 南加いい暮らし

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南加(南カルフォルニア)・ロサンゼルスを中心に、
日々の楽しさをUPしていきたいと思います。

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思い出の ワンショット。「死者の祭り」で司祭から祝福を受けた。



ロウィン が近づくと、

昨年10月末に

ロサンゼルス に来た当時のことが

思い出されます。



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ロサンゼルス の ダウンタウン



日系 ミセス の N さんから、

メキシカン のお祭りに誘われました。

彼女の説明によると

「死者の祭り」といって、

メキシカン の ハロウィン のようなもので、

メキシカン の友達から

招待されているとのこと。



右も左もわからぬまま、

ダウンタウン の ユニオン・ステーション 近くの

オルベラ・ストリート に

連れて行ってもらいました。



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ようこそ、オルベラ・ストリート へ。(写真はHPよりお借りしています)



そこは何と

ロサンゼルス 発祥の地だそうです。



18世紀、スペイン の宣教師が

この地に住み始めて以来、

メキシコ からの移住者たちが集まり、

スペイン語 で天使達を意味する

Los Angeles(ロス・アンヘルス)

と呼ばれたのが始まりだそうです。



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この オルベラ・ストリート は、

メキシコ のお土産屋さんや

レストラン が道の両側にびっしり並び、

まるで浅草・浅草寺の通りや

縁日を連想させてくれます。



休日には、伝統的な衣装を身に着けた

マリアッチ(バンド)

情熱的な歌を奏でます。



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「死者の祭り」は

日本のお盆と同じで、

毎年この時期に死者(先祖)が帰ってくるそうで、

故人が好きだった

食べ物などをささげた祭壇を用意し、

先祖達と共に楽しみます。



何とこの祭りの トレードマーク は

ガイコツ …。



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お店には ガイコツ の グッズ が所狭しと並び、

大人も子供も カラカス と呼ばれる

ガイコツ の マスク をつけ、

羽飾りをつけた衣装で パレード をし、

死者に捧げる ダンス をします。



ガイコツ は死と再生、

生命の喜びをあらわすそうです。



に驚いたのは、

私達を招いてくれた

メキシカン 家族の先祖(お父さん)が、

その年の供養を受ける順番に当たっており、

「N さんの友人なら家族も同然だ」と、

私もその家族の一員として

パレード に参加することになったのです。



群集が見守る中、

真ん中を中央の祭壇に向かって進み、

厳粛な祈りの チャンティング がされる中、

司祭がされるように、

天と地、四方、八方の神に拝礼し、

大地に口付け、

そして家族の先祖とともに祝福されました。


パレード の見学者の皆さんからは

「なぜ メキシカン の家族の中に日本人が混じっているのか」

と思われているのではないかと

ちょっぴり照れくさい思いでした。



右も左もわからぬまま、

私はこの厳粛な祈りに引き込まれるように参加し、

ロサンゼルス 発祥の地で、

天と地の神々さまに祈りました。


それは目に見えない大きなご存在から

“ロサンゼルス によく来たな”

と温かく迎えられたようで、

胸の奥からとても熱いものが

こみ上げたことを今でも覚えています。



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(写真はHPよりお借りしています)



そんな感激で、

パレード の一員になってしまったものですから、

数々の美しい祭壇の写真も撮る機会がなかったのですが、

「死者の祭り」の死者とは、

愛する身近な祖先たちを指し、

そのお祭りは、とても陽気で

温かく厳粛なものでした。



メキシカン の人たちが

先祖を大事にすると知って、

何か親しみを感じたことも覚えています。