米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも大幅高となっており、本日は続伸して始まりそうだ。先ほど発表の米雇用統計を受けて買いが強まっている。非農業部門雇用者数(NFP)は17.5万人増と基準の20万人を割り込み、予想も大きく下回った。失業率も3.9%に悪化したほか、注目の平均時給も前年比3.9%と4%を下回り、21年6月以来の低水準に鈍化している。

雇用の冷え込みを示す数字であり、株式市場はポジティブな反応を示している。短期金融市場では年内2回の利下げ期待を完全に織り込む動きが復活している。

 

景気が悪くなるのに喜ぶのは本来おかしいんだけどね~


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また、前日引け後に決算を発表したアップルがポジティブな反応をしていることも、IT・ハイテク株中心に追い風となっている。警戒されていた中国市場での売上高が懸念ほどの急激な減少には至らなかった。4-6月期は1桁台前半の増収を回復するとの見通しを示したことも好感されている。また、1100億ドルの追加の自社株買い計画を承認。米史上最大規模となる。今回のアップルの決算は市場全体に安心感をもたらしている模様。

アムジェンが決算を受け時間外で大幅高。決算以上に、同社の肥満治療の治験薬「マリタイド」の初期試験結果に非常に勇気づけられたとのブラッドウェイCEOのコメントを好感している模様。

オンライン旅行のエクスペディアが決算を受け時間外で下落。ブッキングが予想を下回ったことが嫌気されている。また、通期ガイダンスについて、Vrboが足を引っ張り、B2C事業の加速度合いを考慮し、売上高の伸びを1桁台半ばから後半のレンジ、利益は前年並みに下方修正するとした。

決済サービスのブロックが決算を受け時間外で上昇。第2四半期のEBITDA見通しが予想を上回ったほか、通期も上方修正した。また、ビットコインから得た利益の一部を再投資すると述べたことも好感されている。