正直言いますが墓石営業マンはお客様に隠してる事はいっぱいあります。
TVCMやweb宣伝など、知名度の高い石材店は
客の方からカモになりに来てくれます。
売り上げノルマがあるので目の前の客を早くかたずけて
次の客のところに行きたいというのが本音です。
何を聞かれても、「出来ます、任せて下さい!」
って言われたことありませんか?
墓石業界においてては
納期的や物理的に出来ないことはあるんですが
それを「出来ます!」って言われたら消費者は「任せよう」と思うのです。
「とにかく契約を取れ、それから考えましょう。」
というのが量販石材店の考えなのです。
facebookなどで交流のある石材店さんのほとんどは
容易に「出来ます」とは言われません。
正直なことを話されてるのですから当たり前ですよね。
「出来ます!」と言われても信用できないのは具体的には何なんでしょうか?
みなさんも石材店に行った時に
「大丈夫です、出来ますから安心してください。」
と言われたことはありませんか?
その内容は以下のものではないでしょうか。
- 四十九日の納骨までにまにあわせます。
- 国産石の最上級の石を用意する。
- 外国石の良いものを用意する。
- etc
墓石営業マンが「出来ます!」っていうときは
けっこうウソ臭いです。
むしろ
「それはちょっと無理だと思います。」
と出来ない理由を語ってくれる人の方が信用できるんではないでしょうか?
四十九日の納骨までにまにあわせます。
やろうと思えば出来るんですよ40日ほどあれば。
しかし加工は中国ですので
日本の港に入ってからは一週間ほどの検閲があります。
そこからトレーラーで各石材店に運ばれます。
中国での加工は3~5日くらいで
石に問題があっても(ダマや流れ模様)そのまま加工するしかありません。
作り直しが出来ません。
工場によっては薬品でごまかします。
中国産墓石の評判について~増光剤・着色剤など誤魔化すための薬品が使用される実態
↑おなじみの羽黒石材の中野さんのブログ記事です。
あなたのお墓が薬品処理されてるとしたら、、、
危ないですよね。
しかし四十九日に間に合わせないという状況であれば
何でもありの「出来ます!」です。
ただ大きな石材店であれば展示品で四十九日に間に合わせることもできます。
舞台・外柵だけ制作すればいいので。
消費者の多くは「展示品」だと不満な人も多いので説明は必要でしょう。
提供する石について、(国産&外国石)
おそらくいちばん問題があるのは国産石の加工です。
国内加工と中国加工では大きな価格差があります。
先日50才くらいの人と話をして
私の仕事が墓石販売であることを伝えたら
「墓石を作ってるんですか?」と聞かれまして
「いえ、今はほとんど中国で加工してるんです。」
といったらかなり驚きました。
一般の人は自分がお墓を建てる状況にならないと
行動も出来ないし調べることもありません。
さらにそういう無知識なひとは
大きい&量販石材店に吸い寄せられることになるんでしょうねえ。
高齢者は「中国」を極端に嫌う人も多く
国産石でお墓を建てて欲しいと考えてる人もけっこういます。
国産石を国内加工で提供すれば中国加工の国産石の墓石よりも高くなります。
もし「国内加工ですよ。」と営業マンが言うのですが
中国加工の国産石であっても施主は全く気がつかないと思います。
見分ける能力はありませんから。
それで国内加工並みの金額を請求されたら目も当てられません。
悲しい事にそういう石材店は、、、あるんです。
困りました。
外国産の石を語るときにも私と競合した東京の石材店が
「スウェーデンで加工します。」と言った言葉が今でも忘れられません。
石は「ファイングレン」です。
正直言いますがファイングレンの良いものを手に入れるのは
本当に大変だと思います。
中国工場(複数あります)に、
「今あるファイングレンのサンプルを送って下さい。」とれんらくし
その中で一番良いものをお客様に見てもらいました。
正直言いますよ、
東京の石材店は才単価23万円でしたが
私たちは才単価13万円で見積もりを作りました。
見積もりは私たちの倍でした。
何もしらなければ倍のお金を払わなければならなかったわけですよね。
大きい&量販石材店に吸い寄せられる人たちは
もっと考えた方がいいんじゃないでしょうか?、って
あらためて言いたいものです。