今年に入ってから2度目の岩手ボランティア。
暖かくなってきてる事もあり、前回よりもカナリ荷物がコンパクトに。
出発の夜、横浜のボランティアセンターに集合しビックリ。
前回ご一緒した方と偶然の再会。アタシの事を娘のように可愛がってくれた方だったのですが、連絡先を聞かずにサヨナラをしてしまったのでいつか会えたらと思っていたんです。
これも運命というか、巡り合わせですね^-^
奇跡の再会を果たした後は、ボランティアの班分け。
瓦礫撤去、想い出捜し隊、献本、デイケアと今回は4班に分担。
その中でアタシは献本作業を担当することになりました。
男性4名・女性7名。18歳になったばかりの高校生も一緒です。
21時頃横浜を出発し、翌6時前に岩手県へ到着。ここで献本班はマイクロバスに乗り換え、陸前高田市内へ。
釜石、大槌同様、やはり言葉を失ってしまうような光景は1年経った今も残されたまま。
4階建ての陸前高田市役所庁舎は浸水。屋上でも膝下辺りまで津波は襲って来たそうです。
市役所の前にある市民会館は市の避難マニュアルに指定されていた一つだったそうですが、こちらは3階建ての建物。
市の防災マニュアルを超える高さの津波がこの街を飲み込んだそうです。
ドライバーさんが当時の様子など説明してくださり、改めて自然の猛威を思い知らされました。
瓦礫は集積されてはいるものの、行き場がなく山と化している現状は見ていて悲しくなりました。
早く元の街に戻ってほしい。その為にはこの瓦礫を他の場所へ撤去しなければいけない。
けど、この領域はアタシ達ボランティアではどうにもできない。
すごくもどかしいです。目の前で起きてる事なのに何も出来ないなんて。。
「お願いです。早く手を差し延べてくだい。」
現場を見た方ならきっとそういう気持ちになると思います。
そんな思いを感じながらバスは陸前高田を後に遠野市を目指します。
今回の現場は遠野市役所内。
津波で図書館の本達も被害を受けました。
そこで全国から寄付された本を各図書館へ納めるための工程の一部を今回担当しました。
①1ページずつ汚れや挟まってるものがないか確認。
②本の背の下部に番号ラベルを張る。絵本や小説などにより、番号が別れているようです。
③表紙と本体が離れないように透明テープを張る。
今回は本のチェックからラベル張りがアタシ達の役目。
地道な作業ですが、1冊でも多くの本を図書館へ納めたいという想いで作業していました。
他にも津波で濡れてしまったスクラップを一枚一枚丁寧に剥がして乾かしたり、本の情報をエクセルに入力したり(バーコードの読み取り、番号による自動検索で題名・著者など検索)という工程もここで行いました。
献本は初だったので不安はありましたが、文化研究センターの方々の教えもあり、2日間でカナリの量の本を献本する事ができました。
1日目は地元の中学生お手伝いに来てくれたり、文化研究センターの方々の計らいで遠野博物館へ招待していただいたり。
「震災から甦った東北の文化財展」は一番足を止めて見ていた場所でした。
この1年で沢山の人の手によって蘇った文化財があるように、街も人の手によって蘇る日がきっと来る。
その為には継続が必要。アタシも出来る限り、続けて行きたいです。