中学受験を題材にしたTVドラマ「二月の勝者」がついに始まりました。

 

娘が受験勉強していた当時は、俺塾(=塾なし)で中学受験に臨んだ「下剋上受験」が話題になりましたが、、、

 

このドラマでは、架空の中学受験塾(桜花ゼミナール、名門塾ルトワック)が登場します。

 

中学受験に臨むのは小学6年生。

 

まだまだ精神的に幼い子ども達のやる気を上手に引き出し、成績アップ、そして、志望校合格へと導いてほしい・・・。

 

親の中学受験塾への期待はとても大きいものです。

 

本ブログでは少し前から、中学受験塾について書いた記事のアクセス数が増えています。

 

このドラマの影響かわかりませんが。。。うーん

 

 

※かなり前に書いた記事なのですが、ご興味がある方はどうぞ。

 ↓ ↓ ↓

 

▼SAPIXの前身であるTAP進学教室について書いた記事です。わずか2~3教室で高い合格実績を出していた塾です。電話番号の下4桁が2001になっていて、21世紀を意識したものだったと、何かの記事で読んだことがあります。

 

 

 

▼男女の御三家中である開成中と桜蔭中の塾別合格者数をまとめた記事です。今から15~16年前にSAPIXの独走が始まっていたことがわかります。

 

 

 

いつの時代も、塾の生徒獲得競争は熾烈です。

 

学力トップレベルの生徒をいかに集めるか、これには御三家を始めとする難関中の合格実績がカギになることは間違いありません。

 

各塾のホームページを見ると、難関中の合格実績が掲載されていますが、どのような根拠に基づいて出されたものなのか?

 

合格者数の集計方法について、各塾より公表されているので、いくつか紹介します。

 

 

<SAPIX>

サピックス小学部では、内部生手続きを行い、継続的かつ2021年1月まで在籍した生徒のみを合格実績として掲載しております。 テスト生や各種講習生などは、実績に含んでおりません。
 

<早稲田アカデミー>
合格者数は、早稲田アカデミーグループ(早稲田アカデミー・国研・SPICA・早稲田アカデミー個別進学館・水戸アカデミー・QUARD、及び早稲田アカデミー海外校)に、塾生として正規の入塾手続きを行い、受験直前期まで継続的に在籍し、授業に参加した生徒のみを対象に集計しています。テストのみを受験した生徒、夏期集中特訓・正月特訓・その他選択講座のみを受講した生徒は、一切含んでおりません。

 

<四谷大塚>

合格者数は、四谷大塚ネットワーク(四谷大塚・四谷大塚YTネット、四谷大塚NET)を継続的に在籍し、四谷大塚が開発した教材および教育サービスで学習した生徒を対象として集計しております。なお、講習生や公開テスト生などは、一切含んでおりません。

 

<市進学院>

※市進は公益社団法人 全国学習塾協会の合格実績自主基準に従い、事業活動を適正に推進しています。合格者数は市進教育グループ(市進学院、茨進、平成進學アカデミー、典和進学ゼミナール、個太郎塾、プロ家庭教師ウイング、NPS成田予備校、進学塾サイン・ワン)の在籍生徒で受験直前の6か月の内、在籍期間が継続的に3か月以上かつ受講時間が30時間以上の合格者の合計です。なお、最終学年に在籍していない生徒、無料講座の受講生、テスト会員、一次試験のみの合格者等は一切含みません。

 

<栄光ゼミナール>

栄光ゼミナールは、公益社団法人全国学習塾協会が定める基準に沿って、公正に合格実績を集計しています。以下の二条件に該当する、栄光ゼミナール・栄光の個別ビザビ・Z会エクタス栄光ゼミナール・E-style・アシスト学院に在籍した生徒を集計しています。
 一.受験直前の6ヵ月間の内、継続的に3ヵ月以上在籍している
 二.正規の学習指導を30時間以上受講している
上記に該当しない、講習・体験・テスト・その他講座のみを受講した生徒は一切含んでおりません。

 

 

それぞれ集計基準が異なっていることがわかりますね。

 

興味深いのは、どの塾も但し書きがあって、必ず、

「・・・含んでおりません(含みません)」で終わることびっくり

 

特にどの塾も、テストを受けただけの人は含まないと強調しているのです。

 

何でこんなことを書く必要があるのでしょうか?

 

 

実はむかーしむかーし、新聞や折り込みチラシがメインの広告媒体の時代に、「塾のテストを受験しただけで、塾の合格者としてチラシに実名が掲載されている」ことが社会問題になっており、塾で協議し、自粛していった経緯があるのです。

 

 

▼昭和59年3月の受験業界の新聞記事。

 

 

 

この記事には、例えば、千葉県市川市のI塾に通っている受験生が、2年前に他塾の公開テストを受けたところ、合格者数に勝手にカウントされたことが書かれているのだ。

 

I塾というのは市進のことかもしれないキョロキョロキョロキョロキョロキョロ

 

 

また、この記事には、当時の開成中の塾別合格者数が掲載されていたので書いておきます。

 

▼昭和59年度中学入試 開成中の塾別合格者数(※)

 桐杏学園 85名

 TAP進学教室 47名

 明生 47名

 栄光ゼミナール 10名

 日能研 7名

 

※ 四谷大塚進学教室(現・四谷大塚)が圧倒的トップだったと思いますが、合格者数の集計が遅かったためかこの記事には載っていませんでした。山田義塾も合格者数は多かったはずです。

 

機会があれば、この新聞記事の内容をもう少し書いてみようと思います。