Q&A1566 腺筋症の移植は? | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 友達がリプロさんで不妊治療を受けていて、色々とお話聞いております。まだ、その友達も妊娠はしておりませんが、リプロさんへの信頼がとても強く気になっていました。

Aクリニックで不妊治療をしている32歳です。子宮腺筋症(子宮の後壁)とチョコレート嚢胞があります。19才時に子宮内膜症とチョコレート嚢胞の開腹手術をした為、AMHが0.73と、かなり低くなってしまっています。現在治療中ですが、中々治療が上手く前に進まず、治療の薬、注射で腺筋症が激痛になってしまい、耐えれなくて先生にお伝えした所、妊娠自体考えた方が良い、子宮全部取るとかしかないなど、子供が欲しくて不妊治療専門の病院通っているのに、、、なんで、そんな事言えるんだろうと、とても悲しい気持ちになり、それからメンタルもボロボロです。
今まで採卵3回(ウルトラロング法、アンタゴニスト法、低刺激)でしており、凍結胚が2コある状態です。桑実胚、初期胚グレードは、あまり良くありません。先生の判断で、もー少し良い胚盤胞が欲しいということで採卵を繰り返してきましたが、腺筋症、チョコレート嚢胞の痛みが酷くなってきていて、そろそろ移植してもらいたいんですが、ホルモン値が悪いという事で1度も移植をしてもらえません。
私みたいな病気があると移植後ホルモン補充すると痛みが出たりするのでしょうか。
私がホルモン剤で痛みが出たからホルモン補充という選択をしてくれないのかなと気になっています。
松林先生は、腺筋症とチョコ、低AMHでも妊娠は可能だと思いますか。諦めた方がいいのでしょうか。尚、凍結胚があるので、移植してから転院したいと考えています。

 

A このような場合には、ウルトラロング法のように生理を止めて、痛みの症状がなくなったところで、ホルモン補充で移植するのが良いでしょう。そもそも、ホルモン補充は、閉経後の方に始められた方法ですから、全く問題なくできます。