Q&A1567 胚移植の注入速度 | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 先日、凍結胚盤胞移植をしてきました。その際疑問に思ったことをお尋ねします。
これまで妊娠したときの移植はエコーで見ているとき、カテーテルから卵がそっと置かれ、その場でキラッとしているのが見えました。今回久しぶりに移植したところ、最後の注入で勢い余ったような感じで卵がすぽーんとふっとんで子宮に入ってきてその後姿が見えなくなりました。医師がいい位置にカテーテルを置いてて、培養士?か看護師?かわかりませんがスタッフの方が注射器みたいなのを押して注入しました。あんなに勢いよくふっとんで入ってきたのを見たのは始めてだったのでびっくりして、まさか卵管とかまでいって子宮外妊娠にならないのかとか素人なので心配になってしまっています。

ニュートラルな気持ちでいないといけないのに…。移植の位置が悪くて子宮外になることはありますか?それともやはり胚盤胞なら可能性は低いですか。

 

A 胚移植の注入速度は、なるべくゆっくりが良いとされています。記載された表現からは、過去の移植と比較して、今回の移植の際の胚移植の注入速度が速いのは間違いないと思いますが、それが許容範囲なのかは定かではありません。一般的に、胚が子宮の奥の壁に当たって戻ってくるような注入は好ましくないと言われています。

 

下記の記事を参照してください。

2013.1.31「☆☆胚移植はそっと