Q&A1715 排卵誘発剤使用による多胎妊娠の確率について | 松林 秀彦 (生殖医療専門医)のブログ

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生殖医療に関する正しい知識を提供します。主に英語の論文をわかりやすく日本語で紹介します。

Q 2人目不妊でクラミジアの既往歴があるためピックアップ障害を疑われています。卵管造影は異常なしでした。最近ではセキソビット内服をしキャッチする確率を上げており、半年妊娠に至らなければ今後は体外予定です。そこで質問なのですか、排卵誘発剤使用による多胎妊娠の確率は内服で5%、注射で20%と聞きますがその差はなんなのでしょうか。内服で3つ卵胞が育つのと注射で卵胞が3つ育つのでは違うということなのか、単に注射の方が育つ卵胞が多いと言うことなのか。
 

A 内服ではせいぜい1〜2個程度の卵胞が育つ程度ですが、注射は打ち方によってはいくらでも育ちます。そのため全体の統計を取ると、卵胞が沢山育つ注射の多胎妊娠の確率が高くなります。同じ卵胞数で比較すると同じ確率になると思います。

 

なお、このQ&Aは、約4〜5ヶ月前の質問にお答えしております。