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難波八阪神社のつづきです。

 

住んでよし、住んで(きち)

大阪府住吉区は住吉大社へ

 

摂津国一之宮 

全国約2300社余の住吉神社の総本社

すみよしたいしゃ

住所:大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9−89

住吉大社さんは外せないと思い

ブロ友さんに参拝を要望していました。

北大鳥居

ランチしたお蕎麦屋さんから歩き

北参道から入りました。

 

狛犬(北参道)

ちょっと珍しい

備前焼の狛犬さんです。

社号標・西大鳥居

表参道に回りまして、社頭です。

松の木が青空に映えます。

先に見える反橋の

朱色が美しいキラキラキラキラ

 

狛犬(表参道)

 

源氏物語関屋澪標図屛風

国宝「源氏物語関屋澪標図屛風」のうち

「澪標図」を原寸大(153.0×356.4㎝)

の陶板で製作されたもの。

1631年、俵屋宗達によって描かれた

「澪標図」は、宗達の作品中、

国宝に指定される3点のうちの

1つとして知られています。

 

中央に住吉大社を参詣する光源氏の牛車と

華々しい一行、右に明石君が乗る船、

左に住吉大社の象徴である反橋と

鳥居が描かれています。

 

物語では、

源氏一行に遭遇した明石君は、

身分の違いを思い知り、

参詣せずに浜を去りました。

 

この絵を拝見すると

江戸時代、現在の大阪湾は

住吉大社の近くまであったのだと

想像できます。

住吉川が住吉大社に向かって

伸びています。

 

Mapを眺めていて

大阪護国神社と住吉大社の

中間あたりに

「姫松橋」という美しい名の橋が

架かっているのを見付けました。

 

我見ても ひさしく成りぬ 住の江の
  岸の姫松 いくよへむらむ
  (古今集九O五番 よみ人しらず)


住吉の「吉」は「え」と発音し、

もともとは「すみのえ」と読まれ、

「清江」や「澄江」とも書かれました。

 

「住の江」は、

「澄んだ入り江」という意味で

  摂津国住吉(せっつのくにすみよし)=現在の大阪府大阪市住吉区

の海岸のことです。

住之江区ではないのですね。

 

かつてこの付近は美しい松原の続く海岸で、

住吉浦とよばれていたそう。

 

毎年春には、

潮干狩りで賑わったといわれます。

江戸時代の中頃には新田を開発するため、

両岸の入り江が埋め立てられ

川として残されたものが現在の

住吉川です。


 姫松は、

住吉大社社頭にある松の美称として知られ、

当地の地名にも残っており

橋名もこれにちなむもの。

空と反橋と松の木が美しいキラキラキラキラ

 

住吉大社の松といえば

巫女さんの頭の装飾が

印象的でした。

この後、楠珺社(なんくんしゃ)でお見掛けします。

 

反橋(通称:太鼓橋)を

横から見たところ

 

狛犬(反橋手前)

住吉大社は立派な狛犬さんが多いです。

こちらの反橋手前の狛犬さんは

大阪で最古かナンバー2と

云われています。

反橋からの景色

 

手水舎のうさぎさん

住吉大社では手水舎以外でも

うさぎさんを見掛けますが

なぜかと言いますと

住吉大社の御鎮座が辛

だから。

それで「うさぎ」は住吉大社の

神使とされているようです。

角鳥居

幸壽門(こうじゅもん)の手前にたつ角形状の鳥居です。

向こうに見えるのは

第三本宮(表筒男命)です。

 

「住吉神社」と書かれている扁額は

有栖川宮幟仁親王の筆です。

伊万里焼っぽいと思い、調べると

やはりそうでした。

こんなところに九州佐賀のもの発見❣

幸壽門

四脚門です。

なぜ四つかというと、

御祭神が四柱だからなのだそう。

社殿も4つありますね。

 

ちなみに幸壽門を含め

住吉大社には11つの門がありまして、

幸福門
幸禄門
北瑞籬門
南瑞籬門
南中門
神館西門
南門
住吉大社摂社大海神社南小門
住吉大社摂社大海神社西門
住吉大社摂社大海神社北小門

 

表参道の幸壽門の両サイドに

幸福門と幸禄門があり

それぞれに幸を授かれると言われます

 

幸壽門は「長寿」

幸福門は「幸福」

幸禄門は「お金」

となっています。

おもと社

第一本宮へ向かう途中

寄らせていただきました。

「侍者社」と書きます。

◆御祭神◆

田裳見宿禰(たもみのすくね)

市姫命(いちひめのみこと)

夫婦神です。

良縁祈願の「おもと人形」と

夫婦円満の「裸雛」が多数奉納されています。

 

※お人形の画像は住吉大社HPからお借りしました

 

まず、

授与所でおもと社の人形を授かります。

靴を脱ぎ、中に入ってから

人形の背中に
氏名、生年月日を記入します。
神前に進み人形を奉納し

じっくりと祈願するのが

習わしとなっています。

第一本宮

境内の奥のほうに鎮座しています。

 

◆御祭神◆

底筒男命(そこつつのおのみこと)

 

住吉三神の一柱

「海の神」だけでなく、

身禊で生まれた神であるから

「祓いの神力」も持つとされます。

第二本宮

第一本宮の手前に鎮座しています。

 

◆御祭神◆

中筒男命(なかつつのおのみこと)

 

第三本宮

第二本宮の手前に鎮座しています。

 

◆御祭神◆

表筒男命(うわつつのおのみこと)

 

第一本宮本殿

 

住吉三神は

別称を「墨江之三前大神」いい

古事記にはそのように総称されているようです。

住吉の地名は古くはスミノエと呼ばれ、

「住吉」「墨江」「清江」などと表記されたことに

由来します。

 

住吉三神は

底筒男命・中筒男命・表筒男命ですが、

名前の『筒(つつ)』とは

「星」の意味もあるそう。

 

以前ご紹介した

真鍋大覚著『儺の國の星』にも

オリオン座の三ツ星は

「つつほし」とあります。

 

 

古代より航海をするときは、

星の位置を道標にしてきました。
第一本宮から第三本宮の

夜空に光っているのは、

オリオン座の三ツ星です。
夜空に昇っていく三ツ星が

海の東西を知る当て星となり、

それを神格化したものが

住吉三神であるという説もあります。

(住吉大社Facebookより)

夜空に光るオリオン座と住吉大社

オリオン座の三ツ星が縦に並んでいる配置と

境内の住吉三神の配置が同じですね。

第一本宮本殿裏

 

第四本宮

◆御祭神◆

神功皇后(じんぐうこうごう)

 

第一本宮~第四本宮

四棟の本殿すべてが国宝に指定されています。

住吉三神と神功皇后の関係について。

仲哀記において

香椎宮で武内宿禰が神託を請うと

神功皇后に神がかりし、天皇に対して

帰服させるべき西方の国(新羅国)

の存在を示すが

仲哀天皇は虚言として信じず

祟りを受けて崩御されます。

武内宿禰が再び託宣を請うと

その国は神功皇后の身ごもった男子が

治めるべきことを告げます。

その際、神の名前を請うと

自分は底筒之男・中筒之男・上筒之男

の三柱の大神であると、

名前を明らかにしました。
やがて、外征に際して三柱の御魂を

船の上で祀るよう教え、

神功皇后の新羅親征を守護しました。

新羅を服従させると、

神功皇后は無事に帰還を果たします。

(色んなものを読み、解釈・要約しました)

 

わかり易く表現すると

住吉三神は「神功皇后を助けた神」

ということになるかと思います。

解説をわかりやすくするため

第一本宮~第四本宮を先に

書かせていただきましたが

第一本宮のあとは本当は

楠珺社(なんくんしゃ)へ行きました。

住吉大社御文庫

楠珺社へ向かう途中

一際目を引いた美しい白い建物

大神宮(伊勢神宮遥拝所)

真ん中の鏡の装飾が

可愛らしくてパチリ📸気づき

夫婦杉

楠珺社の前に仲良く佇んでいます。

楠珺社鳥居

 

楠珺社社殿

こちらは商売や家庭の発達繁栄を祈る

人気のお社のようです。

「初辰まいり」というのがあって

毎月最初の辰の日に参拝すれば、

より一層力を与えて守り助けてもらえると

信仰されています。

4年を一区切りとして

48回参拝すれば満願成就となります。

 これは四十八辰

つまり始終発達するという

意味からきたもので

4年間月参りを続けられるというのは、

それだけ無事発達していることでも

あるのだそう。

初辰と発達をかけて

「願いの発達」ということらしいです。

なるほどひらめき電球

毎月授かる

「招福猫」は有名で
奇数月は左手を、偶数月には右手を

挙げた小猫を毎月集め、48体揃うと

満願成就の証として納めていただきます。
一回り大きな招福猫と交換してもらい、

今後のご繁栄を祈願する習わしとなっています。

※画像はお借りしました

楠珺社にいらした巫女さんが

松の被り物をしていたので

気になって質問しました。

この装飾は

住吉大社の御由緒によるもの

なのだそう。

 

このあたりは海辺で松の名所でした。

神功皇后は、

ここの樹に三羽の白鷺が止まったため、

それを住吉三神の使いだと思われ、

この地に祀ることを決めたと

伝えられています。

そのため頭飾りが

「松」と「白鷺」になっているとのこと。

 

ちょっと訊くのに勇気のいる

巫女さんでしたが

頭の装飾がどうしても気になって

好奇心が先行しました。

 

また、住吉大社の巫女さんは

正式には「神楽女(かぐらめ)」というそうです。

千年楠

この辺りでカラスさんが油揚げを

咥えて飛んでいました。

翡翠住吉神兎

翡翠でできた撫でうさぎです。

第四本宮の前あたりにあります。

御朱印

幸禄門を出たところの

祈祷殿の横で書いていただけました。

この日は書き手さんが2名いらっしゃり

ブロ友さんの書き手さんと違いました。

そちらの方が書体が私好みでした😁

 

大阪での神社巡り

つづく