セルティック - アバディーン (1-0)

■総評
前戦ではレンジャーズとの死闘を制したセルティック。
それなりの「組織的」なパス回しが復活しそうな予感があったのだが、残念ながらこの試合では悪いときの状態に逆戻りしてしまった。

まずハートリー、コルドウェルらが出場できず、バルデ、ドナーティと言った最近試合に出ていないメンバーを出さなければならなかった。
FWではヘッセリンクが疲労等のためサマラス先発。
左SBはネイラーが怪我でウィルソン。

せっかく取り戻しかけた連携も、これだけメンバーが変われば辛い。
特にDFコルドウェルはこの所ビルドアップに大きく貢献していただけに痛い。

予想外にバルデも守備ではがんばっていたので、破綻することは無かった。
(決定的ピンチは1度や2度では無かったが、それはいつものことだし^^;)

何よりまずかったのは、ドナーティーとロブソンがまったく噛み合っておらず、攻撃のときにどうしてもワンテンポずれる、遅くなってしまっていた。
最後のところでどうしても噛み合わず、マックギーディーのドリブルも弱気が続いた状態では通用せず、中村のパスが頼みという状況だったのだが、肝心の中村も、良い形でもらおうという意識が強すぎて、積極的にゲームを作るという動きが少なく、なかなか攻めの形が作れなかった。

このあたり、ダービー2連戦の間の試合ということで、どうも省エネで勝利を、という雰囲気が感じられた。
追い込まれているチームでこういう余裕は無いはずなのだが・・・

単発の「たまたま」な攻めと、セットプレーからの1点で何とか逃げ切ったものの、前戦で得た良いイメージはすっかり影を潜めた。

次戦、またグラスゴーダービーがあるが、かなり不安が強い。
メンバーが戻ってきて、レンジャーズに再び勝利出来ればまだまだ今シーズンどうなるか分からない。

きっとこの試合は「サボっていた」のだと思って、次戦に期待したい。
とにもかくにも負けなくて(引き分けでもNG)良かった…