セルティック VS マザーウェル (0-1)

■終戦・・・
前節のレンジャーズ戦以上にダメージの大きい敗戦となった。
リーグ戦の優勝の望みはかなり薄くなり、さらにチーム自体の雰囲気も悪くなってしまうような・・・
これでGKボルツが移籍ということになれば、ここ数年の好調さは失われるだろう。
新しいチーム作りが求められるかもしれない。
転換期に差し掛かっていることを予感させられる敗戦となった。

■総括
試合自体は負ける要素はかなり少ない展開だった。
序盤から相変わらずのマクギーディーのドリブルや中村のテクニックからチャンスを生み出す。
しかし、最後のところで精度を欠いてしまうシーンが多かった。
特にマクドナルド、中村という、チームに+αをもたらすべき選手が肝心なところでシュートミスを連発してしまっては勝てる試合も勝てない。

中村に限って言えば、チームを助けるパス回し、安定したテクニックと運動量を見せ、実効的に役に立っていたのだが、チャンスでのミスがそれ以上に目立っていた。
逆に効果的な動きが出来なくとも得点さえすれば勝ててしまう、1点の重みが大きい試合では、どうも存在感が薄く感じられてしまうのだろう。

■まさかの敗戦
それでも後半にはマザウェルに退場者が出て、かなり押し込んでいたのだが、最後のアイディアに乏しく、あいまいなセンタリングを放り込むだけと言う攻撃に終始してしまった。

まさかの敗戦、というよりは、必然の敗北だった。
自分たちの形を信じきれず、焦ってしまい単調な攻撃を繰り返した
安定していたはずのパスワークは、激しいプレスの前では、この程度のレベルのプレスでもズレが出てしまい、うまく噛み合わないということを露呈した

何度も繰り返し言っていることだが、センターライン、特にDFのテクニックの無さと、守備的MFに位置する選手がビルドアップを出来ない現状は、パスサッカーを志向する上では致命的な弱点である。

いつまでも中村、マックギーディー頼みの攻撃しか出来ない原因もそこにある。
ビルドアップを後方で担える選手が居れば、最後の攻撃の仕上げ「だけ」を
前の二人にさせることが出来るのだが・・・

■選手総評
ボルツ 5.5 いつも通りの安定感
時折ミスも散見されたが、大きな破綻はなく失点もやむをえない。

マクマナス 5 いつも通りの強さと拙さ
人には強いがスペースを空けるのは仕方ないか・・・

コルドウェル 6 攻守に奮闘
DF陣では何とかビルドアップにも貢献できていた

ネイラー 4 攻撃時のミスが・・・
守備では背後を狙われ、攻撃時にはいいポジショニングだがミスが多く・・・

ヒンケル 5 クロスの精度を・・・
守備では問題はないがクロスの精度に不満

ドナーティー 2 自身喪失・・・
判断ミスが酷い。攻守に不安定さと自信のないプレーぶり

Stブラウン 6 中盤では及第点
攻守に走り回り安定したプレーを披露。シュートミスは不運も。

中村 4 最後の所でスペシャルを求めたい
中盤の組み立てには不満は無いが、ホットゾーンでのミスが何度も許される役割ではない

ロブソン 5 セットプレーだけ
途中出場も見せ場はセットプレーだけ。期待できなくもないが

マクドナルド 2 体調不良に見える
前線で基点になれず、シュートミスも多発

へセリンク 3 身体が重そう
ポストプレーはソツなくこなすも、クロスに対する反応が鈍く・・・

サマラス 5 見せ場少なく・・・
時間も無いなかで、シュートシーンを演出したがGKの攻守に阻まれる

ハッチソン - 採点対象プレーなし


監督 ストラカン 1 負けてはいけない
負けてはいけない試合で2連敗。優勝を逃した責任は重いだろう。
理解できる交代、戦術ではあったが、選手だけの責任とは思えない。
攻守のイメージの共有が図れていないのは監督の責もあるだろう。