2022.11.23

日本 対 ドイツ 2-1

堂安、浅野


~いくつもの初めましてを超えて


・日本のW杯史上初めて優勝国に勝利


・日本がW杯で初めて逆転勝利


・サガン鳥栖でプロデビューした選手が出場


・初めて26人、5人交代のW杯


・初めて開催国が初戦で黒星


・初めてのシーズン中(11月)の開催



様々な初めましてを超えて日本は初戦勝利を得た

まさか、としか言葉が出ない


言葉よりも涙が出ていた


同点の布石はあった。

日本は4バックで始めるも、前と後ろが噛み合わない


前から行きたい前線と後ろに構えたいCB2枚との、距離が空いて局所で個人の勝負に晒された。


鎌田や遠藤が踏みとどまったものの、やはり個人戦は分が悪い。

ボランチも下がり気味でいいように侵入された。


そこで森保監督は今までタメに貯めていた奇策に出る


3バック自体は普通の話だ

3枚にすることで、1人は前に出れる


後ろを構えたいCBを3枚にすれば、ボランチが下がらずとも耐えれる(実際は怪しかったが)


そこでサイドを2枚ずつ置くのではなくWB1枚にする


前田(浅野)と、鎌田(南野)、堂安がシャドー

サイドは?


そう


普通はWBと言えばSB風な選手が担う

酒井や、長友だ。


そこを途中から伊東、三笘にさせた。

この采配が全てを分けた。


サイドを1人で走りきった伊東には喝采を送ろう

そして左は久保、長友、三笘の3人でやりきった。


鎌田はシャドーからボランチにおりてドイツの警戒を引き寄せながら周りにプレーをさせた。


三笘のパスから南野のシュート性のボール

弾いた所を詰めた堂安が同点。


さらに自陣FKから浅野が1発抜け出して逆転。


今大会では恒例の長いアデァショナルタイムを経て日本は逆転勝を収めた。


権田の活躍にも言及せねばなるまい。

彼は前半終了間際、そして後半ATでも、集中を切らすことなくプレーした。


あのW杯を知る吉田や長友でさえ、終わりかな?という緩い空気や、オフサイドだ!というアピールでラインを崩す時があった。

ただ権田だけがボールを見続けていた。


ドイツの選手に拾われる度にポジションを変え、体の向きを整え、そして弾く。


一連の動きは、彼が本当にやりたかった場所でプレーする喜びが滲み出るようだった。


責任を負わされれば負わされるほど輝く。

それが権田という男だ。


その責任感が

チームの空気、そして守備陣の気迫を呼び起こした。


ありがとうとしか書けない。

この記事を書いている最中でも、幾多のシーンを思い出し、涙が出そうだ。


あと40年語り告げる。


そんな試合を僕らはした!

もうこの先50年は無いような劇的な勝利だ!




という話を朝、ねこさんにした所、

「またすぐそういう試合をやろーよー」

と言われてしまった。


それはそうだ。

今日この日は過去を振り返れば

日本史上最大の勝利かもしれない。


W杯を知れば知るもの程そう思う。

しかし、この先は違う。


日本代表の強さはまだピークではないはずだ。

今日以上の試合が訪れることを信じている。


そしてそれは次のスペイン戦かもしれない。


僕らは勝った。


そこかしこでサッカーを知らない者がサッカーを語り始めている。


これこそがW杯の勝利の価値なのかもしれない。