2023.2.18 サガン鳥栖 対 湘南ベルマーレ

●1-5 小野


ー変えないこと 変えていくこと

厳しい開幕戦となったサガン鳥栖。

そこには意地でも変えないことと、変えていくことが見えた。


前半の1~2分の段階からカオスが過ぎる鳥栖。

配置の変換でCBの中野をボランチに。

そしてパギを含めたCBから原田へ。

原田の前に、余ったボランチの福田を置くことで前進のルートを作る。


そして更に福田と西川で相手のWBに数的優位を作る。

さらに前進したら西川と岩崎でまた数的優位となる。


この仕組み自体は凄い。

何度か成功したし本田から岩崎、小野でゴールもした。


しかしそれ以上に数的優位になる前に湘南が激しい運動量でプレスにきて、数的優位にならない。


前提を崩された鳥栖はそれでも同じことを繰り返し、奪われては失点を繰り返した。




ー変わらないこと

でも、きっと鳥栖は変えない。

なぜならやり方そのものを変えたら、何が足りないか見えなくなるから。

今日はパスのスピードが足りないし、配置もブレてたし、雨の中トラップもズレた。


これでは盤面上フリーになるはずでも、時間が掛かるとフリーではないのがサッカーだ。


パスミスしちゃうから、ミスしても大丈夫なように後ろに人数増やしておくね!

とはしないだろう。


それは哲学の放棄になる。



ー変えていくこと

今日は見慣れない「サガン鳥栖の金髪選手」が居た。

昔の風習を変えて、挑戦していくこと。

そして、パスミスからの失点も、違うやり方ではあっても変えていく必要があるだろう。


それはミスしないようにする、方向に。


なぜならば



鳥栖は優勝を目指しているから。



優勝を目指してなければ、

パスミスしても大丈夫なように、とか

ミスしにくい攻撃だけやっていく、とか

手はある



しかし川崎もマリノスも、こういう局面で相手を上回る技術とアイディアで崩してきた。


そこを目指しているはずだ。


だからこそ変えない。



選手の技術が足りないから

今の選手でやれる範囲の戦術で戦う


のではなく


足りないものは選手が自ら質をあげる事を要求する



サガン鳥栖は新しいフェーズに入ったのだろう



断言する


今年はあと10試合は苦しむ

そこまではほぼ変えずに戦うはずだ



怖いこわい!


でも信じて応援するしかない


それが好きになったものの宿命だ



ある意味鳥栖らしい開幕だった、のだろう。