最下位だった横浜FCに1−3で負けた事で、さらにサガン鳥栖はサポの不満も膨らんだ。

このタイミングで川井監督は是か否か?という議論もよくツイッターなどで見かけるようになった。

 

なので改めて僕の意見を書いておこうと思う。

ツイッターにリプ小分けにして書いたけど長くなったので改めてブログに。

 

まず僕は「鳥栖サポ」なので、別に変わったら変わったで、

そうなったら その監督ごと応援するだけなのです。

別に「永遠の川井さん推し」ではないのですが、 今のとこ辞めてほしい理由がない・・・

 

うまくいかない試合も多いけど、 強いチーム相手に押し込める試合展開を作れる頻度は増えてる。

川井監督になってからの横浜FM戦はJ1の中でも見どころの多い試合の1つに数えられてると思う。

 

前みたいに耐えて、足元ないサッカーやるより選手の幅は増えてる。

ただその分、昔みたいな「説明不可な勝ち方」が出来なくはなっている。

ここが1つの不満なのかもしれない。

 

「頑張っている感がない(ように見える)」のはポゼッションサッカーの宿命か。

まぁ実際ボールを大事にしているのか、剥がしたくて動かしてるのか分からない時はある。

それは勇気だったり技術が足りないのである。

 

そこも含めてマネジメントなのだから監督の責任と言えばそうだ。

だが、だったらさっさと蹴って前に蹴って奪われてカウンターされて、

必死に戻って疲れ果てて負けて倒れたら

「チャレンジしたね!」「最後まで走ったね!」となるのか?

 

なるかもしれない笑

 

でも勝つ確率を上げてるか?というとそうは思わない。

 

 

まぁ「同じ1年」を「違う監督」で試行する事は出来ないから正解はないし断言も出来ないので、

最後は個人の印象次第ですよね。

 前にアンケートで「川井さん変えたら勝てると思うか?」というので、ほぼ「変わらない」が大多数だった。

だから「勝てない」不満より「負け方が納得いかない」という事だろう。

 

という事で「どんな負け方ならアグリーなのか?」と聞いて見た次第

 

負けても納得する!という回答のいくつかを抜粋。

 

「成長が見れたら」

「新しい事が出来るようになったら」

「お互い特徴を出せたら」

 

 

分かる。分かるんだよ。

でもこれって「シーズン序盤」にしか出にくいよね。

 

シーズン序盤は次々新しい選手も見れたり、新しい連携も見える。

終盤はその出来上がった質で勝負するし、それを相手もわかってて潰しにくる。

さらに残留争いが絡めば「お互い長所を出して」なんて試合より「良さを消し合う」試合のほうが増える。

 

仕方ないんだよぉぉぉお終盤戦は、そういう意味じゃつまんない試合が増えるのは。

 

その中でも全然サッカーの楽しさは変わらないけど、

新規さんにどう映ったかは分からない。

 

むしろ今日の横浜FC戦ですらも「迫力すごかった!また来たい」なっている人もいるかもしれない。

自分たち(サッカー観戦長い)の物差しで決めるのは危険かもしれない。

 

だからこそこういう所でのアンケートやリピート率や、

なんかそういう運営努力は欲しいねぇとは思う。

 

「鳥栖に何を求めて見にくるのか?」

 

というものと

 

「鳥栖がどういうサッカーを見せようとしているのか?」

 

の乖離があると観客定着につながらないので。

もし僕が不満があるとすれば監督、というより鳥栖の発信力かもしれない。

 

 

ちなみにむしろ「今年は1試合も負けて納得いった試合はない!」という方が居たのなら

監督の目指すサッカーと合わないんだと思う。

そういうケースのためにも目指すサッカーや方向やビジョンはもっと発信してほしいと願うのです。

 

逆に「負けて納得」の試合があったり 成長を感じられた試合があったのなら、不満は別の理由か? 

 

「頑張ってる感」「情熱」「感動」

 

例えば監督の試合後インタビューだけ、秋葉監督が乗り移ったように 

「もうこんな試合見せて情けない!  まぢで次はやるから!!」 

とか情熱たっぷりに答えたらそれだけで評価が変わりそうな印象すらある。

 

ロッカーでは熱いのだからもう少しインタビューで出してもいいかもしれない。

 

 

そして「川井さんでは勝ててない、成長していない」という意見も見え隠れするが

ここ10年で1、2番目に得点率が高いのが川井監督の2年間だ。

 

すごい。

 

勝ててない、というと

12勝、13勝、10勝、10勝、7勝、16勝、9勝

というのがここ数年のリーグの勝ち数。

 

2023年も32節で9勝だ。

確かに少し少ない。

 

でもあと1つ、2つ勝てばそんなに近年と差はない。

川井さんで急に冷めた、、、のか因果関係は不明だ。

 

最後に、川井さんのサッカーは鳥栖にあってるのか?

お金あるチームしかポゼッションはできないのでは?という意見もあった。

 

お金ないし、欠点が少ない選手は揃えられない鳥栖が

逆に「所謂普通のサッカー」してたら普通に負ける。

 

一般的に全能ではないチームが尖って勝ちに行くには?

「質が伴っていない鳥栖でも優勝を目指す」ために どこをリスクとするか?

 

A 守備に全振りしてたまたまの1発に掛けて勝ちを拾う

B 攻撃に人数割いて、カウンターされた時のリスクに目を瞑る

 

この2択くらいだろうと思う。

今は後者に振っていて、だから似た失点は増えてる。

これはBは決して「攻撃に全振り」ではない。

 

「攻撃に人数を掛ける」事で特定の「個人の得点力」に依存しない攻撃力を担保しようとしている。

まぁだから守備の人数は減るから、うまくやらないとリスクはある。

 

でも得点率はここ10年で1、2番目に高い。

 

Aを選んだ引きこもってカウンターのほうが一見無難に見える。

いわゆる弱者のサッカー。

 

ただそれで点取れる屈強な外国人FWタイプはいないし、そういう選手が1年好調とも限らない。

その選手が抑えられたら負ける。

 

そう、別にAよりBが、BよりAが勝ちやすい、などという事はないのだ。

どっちに賭けるか?に過ぎない。

 

で、今の鳥栖は点取れる高いFWを買うにしても、維持し続けるにしても、きっと難易度が高い。

 

だったら多くの人数がゴール前に行って相手を剥がして得点を奪うのに賭けるほうがいい気がする。

ユースなり、J2から、だったり、幸い日本にはポゼッション好きでそれなりに技術ある選手は多い。

安く揃えやすいのがBタイプなんだと思っている。

 

だからこそ異端だった鳥栖が「強度」で勝ち残った10年があるんだしね。

強度は日本の中ではまだまだ不足しているのだ。

 

 

いや、質が弱いんだから守備に全振りしろよ! そういうサッカーのほうが好みだ!というなら監督批判は分かる。
ただ勝ちたいだけなら、前者も後者もさほど勝率は変わらない気がするのだよ。
だから好みや、試合後インタビューや失点シーンのコピー感という印象で「こりゃダメだ」となってるのだろう。
 
 
そうBタイプを選んだ時点で失点シーンの「コピー化」は約束されたようなものだ。
むしろ同じ形からしか失点しない、とも言える。
 
だからその形を守備の「スーパー」なプレーで止めるか、
たまたまその形が発動しない事で、勝ちに繋げてきた。
 
これは守って守って「たまたま誰かのスーパーゴールで勝ちを拾う」のとそんな変わらない。
 
見た目には「失点のコピー化」は見たくないシーンだろうし、見てて苦しい。
でもそうなるように設計されてるし織り込み済みなんだろう。
 
それでも「勝つ確率を高めるために」やっているだけであって、
誰かの趣味や、本当の意味での実験で試合してるわけではない(と信じてる)
 
僕は今の鳥栖で残留できている以上、監督選びは成功と考えている。
もちろん優勝争いはしたい!
 
でも監督変えて、失敗してやり直す余力はない。
 
「絶対来年は失速するよ!」と言い切れる根拠が揃うまでは辞める理由はない。
 
まぁ来年もっと上がるよ!という根拠もまだ薄いが。。。。
 なので「変える理由はない」というのが僕の意見なのである。
 
 
あぁこういった思いや憶測の裏付けが欲しい所だ。
 
最後に言えるのは、どんな体制になっても鳥栖を応援する。
だってただただ、サガン鳥栖が好きだから。