こちらの記事。英語ですが・・

https://gogetfunding.com/saveflorianschild/

 

香港に住む30代のスイス人男性が直腸がんに冒され、肝臓に6箇所の転移あり。余命宣告を受けてしまった。

医者によれば、何もしなければ、半年の命。公立の病院では手術・治療を開始するまで一ヶ月から一ヶ月半待たなければならない。私立の病院で手術・抗がん剤治療をするには日本円にして3千万近くのお金がかかる。この治療費をクラウドファンディングで集めたい。

 

と言う内容です。

 

この間あるFBのグループでこの方の奥様が投稿されていたのを見ましたが、無事にお金が集まり、手術、治療を行い、今はがんが消えた状態。経過観察中、とのことでした。

元気そうな男性の写真を見て、良かったなあと思いました。

 

でも同時に・・・・。

がんの治療をすぐ受けたいとなったら3千万だなんて。この事実に愕然としました。

この方は香港で駐在員として働いていたようですし、かなり経済的には恵まれていたと思います。多分普通のサラリーマンの数倍の収入。それでも払えない額の治療費。

クラウドファンディングをしても、3千万なんて短い期間で普通は集まらない。周りにいた方や、現地の駐在員コミュニティなどがあってこそだったのかなとも思います。

 

お金を工面できない人たちは、治療を待っている間に病状が悪化してしまったり亡くなってしまう人も多いのではないかと思いました。

私たちも海外にいるとき、公立の病院に行ったら、予約が1年以上先、ということがありました。

仕方なく私立のクリニックに行ったら、一回の診察と薬で3万円。こんな額継続的に払えるわけがありません。救急で運ばれたら見てもらえますが、なんとなく体調が悪いから検査してほしい、となると1年以上待つか、私立で膨大な額を払っての検査となります(例えば胃カメラで15万くらい)。

 

これを考えると、母ががんだと診断され、すぐに手術、そして治療を受けられたのは本当にありがたいことだと思います。医療のことを考えたらやはり前住んでいたところには戻れないなあと思ってしまいます。

 

お金がある人だけがいい医療を受けられ、そうでない人は助からない・・そんなことを考えると本当にやりきれません。