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一昨年、父(享年75歳)の7回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父(三男)は熊本の貧しい農家の
4番目の子どもとして生まれました
一番上の姉(初子)を筆頭に
その下には男五人(一男・二男・三男・四男・五男)
の6人姉弟そんな父と私のお話です
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初めての方はこちら から
私は青木さんと毎日の様に
昼休みには近くの川原で待ち合わせ
一緒にお弁当を食べた
とは言っても・・・私は12時になると
勤務先である東野病院の職員食堂で
自分だけ、さっさと昼食を食べ
白衣のまま、歩いて川原へ行く
「お待たせ~
今日はどんなお弁当かな」
青木さんは毎日お母さんの手作り弁当
「あっ卵焼き・・・美味しそう」
「食べる」
「うんうん」
昼食を済ませた私は、青木さんのお弁当もつまみ食いする
ただの食いしん坊だと思うのは大間違い
私は、青木さんのお母さんの味を
勉強しようと思っていたのだ
結婚に向け、私たちはデート代も節約した
週末のデートはもっぱらブライダルフェア回り
料理の試食を昼食代わりにする
ドレスの試着をすると~どんどん夢が膨らむ
そして~粗品をしっかり貰って帰る
「私ね・・・お父さんに喜んでもらえる様な
結婚式にしたいの」
「そうだね
まゆみちゃんはお父さんっ子だもんね」
「お色直しは2回したいな
打ち掛けの後は~純白のドレス着て
その後はカラードレスどう」
「一生に1度の結婚式だから、後悔のない様にやろうよ
でも~自分たちのためと言うより・・・
まゆみちゃんのお父さんとお母さんに
喜んでもらえるような式にしたいと思ってるんだ」
「良ちゃん・・・・ありがとう」
そんな頃、青木さんは新しい会社に転職した
実家からは時間が掛かる為~
会社が準備してくれた3LDKのマンションに
同じ会社から転職したふたりの同僚と一緒に住むことになった
「今までみたいに毎日逢えないのね」
「週末には逢えるじゃないか」
「淋しい」
「な・・・泣かないでよ
結婚したら毎日一緒に居れるじゃないか」
涙を自由自在に操れる私は・・・
悲劇のヒロインになりきった
気が強く、いつも主導権を握りたがる私の涙に
素直な青木さんは~ギャップを感じ
『守ってあげなければ』と思ったらしい
女の涙に騙されると・・・火傷するよケケケ
「そう言えば~なりゆきでここまで来ちゃったけど・・・
私、プロポーズってされてないよね」
「そうだったかな」
「それらしいことは言われたけど・・・
もう1度ちゃんと言ってよ」
「照れくさいなぁ~
う・・・うんおほんゴホッ
まゆみちゃん自分と結婚して下さい」
「ほんとに私で良いの」
「もちろんだよ」
「私、何にも出来ないよ
掃除だって苦手だし、料理もレパートリー少ないし
洗濯なんかいつもお母さん任せだし
ゴロゴロ寝るの大好きだし・・・
それでもほんとに良いの」
「そばに居てくれるだけで良いんだ
お手伝いさんが欲しいわけじゃないよ
自分に出来ることは何でも手伝うし・・・
仕事が休みの日は料理とか作ってあげたいな」
「その言葉絶対に忘れないでよ
何年か経って『話が違う』なんて言われても困るからね」
「忘れないよ」
「じゃ~末長くよろしくお願いします」
『良ちゃん「居てくれるだけで良い」って
言ったよね
私・・・いつまでも忘れないよ』
~(143)へ続く~
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