◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一昨年、父(享年75歳)の7回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父(三男)は熊本の貧しい農家の
4番目の子どもとして生まれました
一番上の姉(初子)を筆頭に
その下には男五人(一男・二男・三男・四男・五男)
の6人姉弟そんな父と私のお話です
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
初めての方はこちら から
親同士の顔合わせも済ませ、年内に結納
そして春に結婚という運びになった
結婚しても働き続けたいと思っていた東野病院だが・・・
12月いっぱいで退職する事にした
何故なら・・・青木さんが会社に通い易いところに
住むと考えると・・・
とても東野病院へ通うのは無理である
青木さんの転職は大成功で、給料は以前の倍近くになり
父も「これなら安心だ」と言ってくれた
私は小さい頃から結婚に憧れていたが
父の反対する人とはしたくないと思っていた
これで、父は青木さんとの結婚を全面的に賛成
私は嬉しかった
滞りなく結納を済ませた晩、父は私を部屋に呼び言った
「ずっと~まゆみと一緒に暮らしたいと思っていたけど・・・
そうもいかないよな
これからは父さんじゃなく、良祐君を頼りにするんだぞ
バトンタッチだな」
そう言う父は淋しそうに見えた
「結婚したら、ちょくちょく家に帰って来てはいけないよ
青木の御両親のことを一番に考えて
向こうの御家族に可愛がってもらうんだよ
それが・・・まゆみの幸せなんだ
父さんたちは遠くからまゆみを見守っているからね」
結婚が決まって嬉しいハズの私は
悲しくなった
「イヤだちょくちょく来るもん」
私は父に抱きついて泣いた
「ははは・・・まゆみは甘えん坊だな」
父は優しく私を抱きしめてくれた
私を抱きしめたまま父は言う
「いつまでも、母さんみたいに可愛い女性で居ろよ
まゆみなら~出来るハズだ」
「可愛い」
私はびっくりして父から離れた
50才近い母の事を父は「可愛い」と言った
「お母さんが可愛い」
「ああ・・・母さんは世界一可愛い女性だ
外見の話じゃ~ないんだよ
慌てん坊だけどいつも一生懸命で~
父さんはいつもポンポン怒られてるけど・・・
ほんとは父さんの事を一番心配してくれてる
心配性だけど、とても素直で・・・ほんとに可愛いよ」
「へえそんな風に思われてるお母さんは幸せだね
私もそう思ってもらえるように頑張る」
「その意気だ
でもな・・・まゆみの部屋はしばらくそのままにしておくから
もしも・・・もしも・・・辛い事があったらいつでも帰っておいで」
「お父さん・・・・」
父の愛情を感じて私は言葉にならなかった
『今までたくさん心配掛けてごめんなさい
私、この家に生まれてほんとに良かった』
この思いを結婚式までに両親に伝えたい
残された両親との生活を私は毎日噛みしめようと思った
~(144)へ続く~
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆まゆまゆ☆の名前でもうひとつブログ始めました(-^□^-)
『知ってる人は知っている♪』 こちら から
娘のブログには孫の心結(みゆ)ちゃん満載です
『あかりのおつま日記』 こちら から
娘の可愛いイラストブログです
『おつまあかりのハラペコ絵日記』 こちら から
覗いてみてね(^_-)-☆
人気ブログランキング参加中
↓クリックしてね( ´艸`)
☆お願~い☆