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一昨年、父(享年75歳)の7回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父(三男)は熊本の貧しい農家の
4番目の子どもとして生まれました
一番上の姉(初子)を筆頭に
その下には男五人(一男・二男・三男・四男・五男)
の6人姉弟そんな父と私のお話です
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初めての方はこちら から
結婚式前日、いろんな思いが込み上げて来た
「明日は早いから~真弓も香織も、もう寝なさいよ」
母から促され、ふたりで2階の部屋へ上がる
2段ベッドで寝ている私たち・・・
上段の私は下段の妹に話し掛ける
「ここで寝るのも、今日で最後かぁ~
いろいろ考えると今日は寝付けそうにないよ」
「新居からは1時間くらいなんでしょ
いつでも遊びに来れるじゃない
お父さん、明日泣くかなあどう思う
姉ちゃんまーみ姉ちゃん」
「・・・・・・・ZZZ・・・・ZZZ・・・・」
「もう、寝てるし」
いつも「寝れない」と言いながら~背中が布団に付くと
ものの2~3分で意識が無くなってしまう
部屋が明るくても音楽がガンガン掛かっていても平気である
特技はと聞かれると・・・
「いつでもどこでも寝れること」と答えても間違いではない
3月21日
当り前の様に夜が明ける
穏やかな晴天
『今日で私は岡田真弓から青木真弓になるのか~』
嬉しいのか淋しいのか
自分でもわからない複雑な思いで
新聞広告の裏に最後の『岡田真弓』を書いた
家族で朝食を食べる
「今日は天気が良くてよかったなぁ~」
無理して笑う父の笑顔には淋しさが漂っていた
ビデオ撮影をお願いしている父の友人や
着付けの為の美容師さんたちが次々に訪れ
慌ただしくなる
支度が整い両親に挨拶をするため
和室に座って待っていると~
父と母がやって来て私の前に座った
「まゆみキレイだよ」
父の目はうるんでいた
「お父さんお母さん
長い間、お世話になりました
今まで育ててくれて・・・・」
もう声にはならなかった
父も母も目に涙を浮かべ、うんうんとうなずく
『決して裕福ではなかったけれど~
たくさんの愛情をくれたよね
いつも心は満たされていたよ
働き者で、どんな状況に陥っても
お父さんを支えるお母さん
辛い事も全てジョークで笑い飛ばす
頑張り屋のお父さん
いつまでも新婚さんの様に仲良しのふたり
そんなふたりが私の自慢だよ
我儘言って困らせたり、反抗したりして・・・ごめんね
私・・・この家に生まれてほんとに良かった
産んでくれて~ほんとにほんとにありがとう』
心の中で感謝した
私たちは式場へ向かうため家を出た
大通りで待っている式場のバスに乗るため
2~3分ほど歩いた
ご近所の人が道に並んで
「ご結婚おめでとう」
「真弓ちゃん、とってもきれい
お幸せにね」
と声をかけてくれる
小さな男の子が「あっ花嫁さんだ」と指を差す
私は軽く会釈をしながら通り過ぎる
みんなに祝福され、とても幸せな気分になった
~(149)へ続く~
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