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一昨年、父(享年75歳)の7回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父(三男)は熊本の貧しい農家の
4番目の子どもとして生まれました
一番上の姉(初子)を筆頭に
その下には男五人(一男・二男・三男・四男・五男)
の6人姉弟そんな父と私のお話です
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初めての方はこちら から
「わーコカコーラの看板大き~い」
私たちはサンフランシスコに降り立った
アメリカは何もかもがダイナミック
全国の同系列の式場で結婚式を挙げた
新婚さん10組程のハネムーンツアー
みんな同じ日に式を挙げた人たちばかりである
これからの9日間、共に行動する
今回のハネムーンが、初めての海外旅行である良ちゃんと違い
海外2度目の私は・・・以前ほどの感激は無い
ヨーロッパ旅行の時は、聞き慣れないドイツ語・フランス語・イタリア語
独特な空気・雰囲気で夢心地であった
だが・・・ヨーロッパは旅行するには楽しいが
私が住むには~慣れるのに時間が掛かると感じた
しかし・・・アメリカは聞きなれた英語・見慣れた英語
日本でも良く目にするロゴの看板
何だかそんなに違和感がない
「私、アメリカだったら住めそうだわ」
「うちの会社はアメリカにも支店があるんだよ
希望出してみようかな」
「アメリカ・・・住みた~い」
(旦那の会社は全国各地に営業所があり
海外にも支店がある
だが・・・あれから20数年
毎年【九州内】と希望を出している
話が違うし・・・
お陰で、未だ福岡から出た事がない私
アメリカに住み損なっちゃったわ)
フィッシャーマンズワーフで蟹やロブスターを食べ
ゴールデンゲートブリッジを眺める
そして、楽しみにしていたケーブルカーに乗った
坂道が多いサンフランシスコの街並みを
時速15kmほどのスピードで走る
ポールにつかまり・・・憧れの立ち乗り
夜、ホテルで良ちゃんとこれからの事を話した
「ねえ私に、これだけはして欲しくないとか~
これは絶対にやって欲しいとか~希望はある」
「そうだな・・・両方の親を大切にして欲しいな
それだけで十分だよ」
「ハガキ出そうか」
「誰に」
「新居の私たち宛てに」
私は絵葉書にふたりの約束事を書いた
1.両家の両親は平等に大切にすること
2.月に1度はお互いの実家に顔を出すこと
3.言いたくないことは言わなくても良いが、嘘はつかない
4.良祐は朝、真弓を起こすこと
5.真弓は良祐より先に寝ない
朝、弱い私は起きれるか心配だった
起きれないことを不満に思われるのがイヤで
最初に約束を取り付けた
まあ・・・その代わりに【5】の約束だが~どうでも良い事だ
父から言われていた
「うちは良いから、青木の両親を大切にするんだぞ」
いくら嫁いで青木家の人間になったと言っても
今まで育ててもらった恩返しはしたいと思う
しかし・・・私は長男の嫁である
どうしても、青木家に染まっていかないといけないのはわかる
だが、うちの両親に何かをしてあげるのに
遠慮をしながらしないといけなくなるのはイヤだった
今は良ちゃんも、うちの親の事を考えてくれているが
これから先・・・どうなるかわからない
いつも念には念を入れる私
疑い深い私は・・・口約束は信じない
証拠を残した
サンフランシスコを後にして、私たちはラスベガスへ飛び立った
ラスベガスのホテルに入ると~カジノ
「すご~い
映画見てるみたいでカッコいい」
私はルーレットやブラックジャックをしているテーブルを
遠巻きに見て、大興奮
「やってみたい」
「やり方わかる」
「やり方も英語もわかんない」
「じゃあ~無理だよ」
「だよね」
「でも・・・向こうのスロットだったら、何となくわかるかも」
同じツアーの新婚さんも何組かスロットをやっていた
私たちもチャレンジ
良ちゃんに教わりながらやっていると・・・
スロットの台が賑やかにキラキラ光り出した
「当たったんじゃないの」
実は・・・良ちゃんも良くわからないらしい
ふたりでモタモタしていると、何だか取り巻きが出来て
回りが大盛り上がり
「なになに」
あっという間にコインがジャラジャラと溢れた
結局、ハネムーンのお土産代がタダになった
その後、私たちはセスナ機でグランドキャニオンへ
壮大な景色に吸い込まれそうだった
最後に向かったのはロサンゼルス
ここでのメインはディズニーランドである
私たちは色違いのトレーナーにGパンスタイルだったが
流石、自由の国アメリカである
タンクトップに半ズボンの人も居れば
毛皮のロングコートを着ている人も居る
「うわ~こんなに暖かいのに毛皮」
私はその人を振り返って見た
だが、そんなことを気にする人さえ居なかった
日本だったら、きっと注目の的になっているかも知れない
人気のアトラクションには長蛇の列
「【2時間待ち】だってよ」
だが・・・アメリカ人は大きなコーラ片手に楽しそうに待っている
中には踊っている人も居る
待ち時間を楽しんでいる様に見えた
待ち時間を楽しめない私は・・・
「時間がなくなっちゃうよ
どれでも良いから、どこかに入ろうよ」
私たちは空いているアトラクションへ入ったが
どれもこれも楽しかった
9日間のハネムーンからまた飛行機で日本へ帰る私たち
帰りの飛行機は一番前の席で、すぐ前にはCAさんが居た
「ハネムーンですか」と聞かれたので
「はい」と答えると
「少々お待ち下さい」と
何処からか持って来たいろんな記念品
(トランプ・マドラー・ペーパークラフトの飛行機・絵葉書)をくれた
「ありがとうございます」
その心遣いに心が温かくなった
これから始まるふたりだけの生活・・・
どんな生活になるのか
不安と期待が膨らむ
~(152)へ続く~
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