◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
一昨年、父（享年７５歳）の７回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父（三男）は熊本の貧しい農家の
４番目の子どもとして生まれました
一番上の姉（初子）を筆頭に
その下には男五人（一男・二男・三男・四男・五男）
の６人姉弟
そんな父と私のお話です
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
初めての方はこちら から
あかりが小学校へ入学する年
父は可愛い初孫のために、何かお祝いをしたいと言って来た
｢ありがと
でも～青木の義両親も何か考えてくれてるかも知れないから
聞いてみるね
重なっても困るしね
｣
｢ああ・・・そうだな
ランドセルか
机か
どっちか良い方を買ってあげようと思ってるんだよ
｣
旦那から義両親に聞いてもらうと
ランドセル
を買ってくれると言う
あかりを連れ、みんなでランドセルを買いに行った
お義母さんが２～３万円の赤いランドセルを指差して言う
｢あかりちゃん
これはどう
｣
｢うん
それで良い
｣
自動的に、うちの両親からは机
を買ってもらう事になった
家具屋さんには所狭しと机が並べられている
｢うわ～目移りするね
｣
｢あかりちゃんが一番好きなのを買ってあげるよ
｣
するとあかりは白木の机を見て
「あかりちゃん・・・これが良い
」と言う
値段を見ると１０万円以上する
「これも良いけど～こっちも良いんじゃない
」
私はもう少し安い机を探し、あかりに薦めた
「うんこれも良いねぇ～」
あかりは白木であればどれでも良いみたい
しかし、父は
「良し決めた
これにしよう
」
そう言って、あかりが最初に良いと言った机を買ってくれた
「お父さん・・・高い買い物させちゃったね
ありがとう
」
「あかりちゃんが一番気に入ったものを
買ってあげたいと思ってたから～良いんだよ」
常日頃・・・私には納得できない事があった
私の両親と旦那の両親の違いである
うちの両親は、叔父さんの借金を返したりして
お金の事では苦労している
母は節約し、マイホームも建て
老後は子どもたちに迷惑を掛けないようにと
計画的に貯蓄もしている
食べる物も着る物も質素で贅沢はしない
一方、旦那の両親は昔の贅沢が抜けないようで
冷蔵庫にはウニ、ステーキ肉、うなぎ等
うちではなかなかお目に掛かれないものが入っている
数の子はお正月にしかない物だと思っていたが
そうではない様だ
電化製品も必要以上にあり
義父の～買って封を開けてない洋服がたくさんある
年金生活だと言うのに、生活を落とす事なく
貯蓄もあまりしていないようだ
旦那は末っ子長男である
結婚した時、年金生活の義両親に仕送りすることを決めた
自分たちの生活を切り詰めて、２万円を毎月渡した
最初は、恐縮していた義両親だったが
ひとりっ子で甘やかされて育った義父は
そうやってもらう事が当り前になって来て
「今月はちょっと出費がかさんで苦しいから
少し多めにもらえないだろうか
」
と言うこともあった
義姉たちも食べ物の贅沢を指摘するが
なかなか変わらない
そして、孫たちのお祝い事となると
うちの出費の方が断然多い
今回も、旦那の方は２～３万円のランドセル
うちの方は１０万円の机
母の日・父の日・誕生日などのプレゼントは平等に
と言うことで同じ額をする
額の問題ではないが、納得いかない私
私は我慢出来ずに、旦那に言った
「ねえ今までずっと我慢して来たんだけど・・・
どうしても納得いかないのよ
」
「何が」
何も不思議に思っていない旦那に益々腹が立った
「確かに私は青木家にお嫁に来たわよ
お義父さんもお義母さんもとても優しくて大好きだわ
大切にしたいと思ってる
だから、仕送りもして来た」
「うん・・・
」
「私は一生懸命節約して～食べたい物も
欲しい物も我慢してるの
なのに～贅沢してる義両親にどうして仕送りしないと
いけないのかわからなくなって来た
」
「・・・・
」
「比べちゃ～いけないってわかってるけど・・・
うちの両親は老後に困らない様に
ずっと質素に暮らして来たの
お母さんなんか、自分が欲しいものは何にも買ってないわ
義両親が今まで贅沢して来て
『お金がない』って言われても納得できない
まるで～アリとキリギリスじゃない
」
「そうだよね」
「ごめん・・・言い過ぎた」
だが私は言い足りなかった
義両親に仕送りするのならば、うちの両親にもしてあげたかった
「自分たちが好きでやってるのだから
」
と言ってはいるが～羽子板・破魔弓・七段飾りのお雛様・兜
うちの両親には随分お金を使わせている
私はそれなりにお返しもしたい
義両親以上にしたいそう思っていた
だが・・・働いていない私は、自分勝手にそんな事も出来ない
義両親はいずれ、私が面倒を看るつもりである
それで十分に親孝行できるのではないか
と思っていた
しかし・・・長男の嫁である私は
うちの両親の面倒を看る事ことすら出来ない
親孝行したい
親孝行したい
そんな気持ちが空回り
する
旦那はそんな私の割り切れない気持ちをわかってくれ
義両親に、子どもたちにお金が掛かる事を理由に
仕送りの中止を伝えてくれた
申し訳ない気持ちでいっぱいになったが
これを機会にもっとお金の大切さをわかってくれれば良いなと
上から目線で思った
～（168）へ続く～
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
☆まゆまゆ☆の名前でもうひとつブログ始めました(-^□^-)
『知ってる人は知っている♪』 こちら から
娘のブログには孫の心結（みゆ）ちゃん満載です
『あかりのおつま日記』 こちら から
娘の可愛いイラストブログです
『おつまあかりのハラペコ絵日記』 こちら から
覗いてみてね(^_-)-☆
人気ブログランキング参加中
↓クリックしてね( ´艸｀)
☆お願～い
☆
