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一昨年、父(享年75歳)の7回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父(三男)は熊本の貧しい農家の
4番目の子どもとして生まれました
一番上の姉(初子)を筆頭に
その下には男五人(一男・二男・三男・四男・五男)
の6人姉弟そんな父と私のお話です
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初めての方はこちら から
父は昔~胃ガンを患い、胃の3分の2を摘出している
あれから10年が経っていた
毎年~転移していないか
定期的に健診を受けていた父の肺に腫瘍が見つかった
それは肺ガンであった
医者は、もう10年も経っているので
転移ではなく、新しいものだと言う
だが、薬で散らすことは出来ずに
また肺を切除しなくてはならないと言われる
母が言った
「また手術しないといけないなんて~
ほんとは、もっと早くに見つかっていれば
薬でどうにか出来たんじゃないかしら」
「もしかしたら・・・見落としだったかもね」
私も~胃を無くした上に、また肺の一部を無くす父が
可哀想だった
ひょっとして、転移していたのを気付かずに
今まで来たのではないか
胃の手術をした大学病院だったが
ほんとにここの病院に任せて大丈夫なのか
不安になった
そんな時、友人が東京の霊能者にいつも相談している
という話を聞いた
電話の相手の事が映像のように見えるらしい
父の事をその霊能者に聞いてみたらどうかと勧められ
電話してみる事にした
霊能者などちょっと胡散臭いと思い
半ば、疑いを持ちながら聞いてみた
「父の病気のことでお尋ねしたいのですが・・・
今の病院にお任せして大丈夫でしょうか」
「ちょっとお待ち下さいよ~」
電話の相手は、優しそうなおじいさんであった
私は父の病名も詳しい事も言わず霊能者の出方を伺った
少し時間をおいた後、霊能者のおじいさんは静かに語り始めた
「今の病院にお任せしても良いかと言う事ですが
大丈夫ですよ
主治医の先生はとても親身になって下さるので
安心してお任せなさい
先生のお名前は・・・白木白石白が付く先生ですな」
「ちょっとお名前まではわからないんですが・・・
ここの病院で大丈夫なのですね」
「今度の病気は、前の病気とは関係ないですな」
「えっ」
「前の胃ガンの転移ではないですよ」
「そ・・そ・・・そうなんですか」
驚いた( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚
何故なら~前に病気をしたとも言っていないし
敢えて胃ガンの事は隠していたし
私が『転移ではないか』と思っている事までお見通し
もう、これは信じるしかないでしょ
「手術は必ず成功しますよ
安心されて下さい」
穏やかな優しい語りに心が癒される感じがした
何だかほっとして涙が出そうになった
「ありがとうございました
また、心配なことがありましたら
ご相談させて頂いてよろしいですか」
「私でよろしければお力になりますよ
と言いたいところですが・・・もうお力にはなれないかも知れません
お迎えに来てるのですよ」
「えっ」
電話を切って、教えてくれた友人に報告した
「でね・・・『お迎えに来てるから、もう力になれない』って
言われたのよ」
「真弓も言われたの
私は去年~『お迎えに来たけど、今は行けないから
ちょっと待ってもらってるんだよ
また来たら、もう断われないなぁ』って聞いたわ」
夜、母にも安心させようと思い電話した
「だから・・・安心して手術出来るわ
そうだお父さんの主治医の名前ってわかる」
「ちょっと待って
この前もらった書類に書いてるかも知れないから」
少しして書類を見ながら母が言う
「あったあった
白石先生だね」
「白石( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚」
再び私は驚いた
父はその大学病院で無事、肺の切除手術を終えた
主治医から術後の説明をすると呼ばれ
母と妹、そして私と旦那は部屋へ入った
「これが今回切り取った肺です」
主治医はファスナー付きのストックバックに入れられた
ホルマリンづけの父の肺を、私たちの前に差し出す
「ここの硬いコリコリしたところがガンです」
触らないといけない様な流れになり
みんなでチョンチョンと触る
私以外の3人は「あ~あ~」と分かったのか
すぐに手を放した
(あとで聞くと~まだ温かくて気持ち悪かったらしい)
なかなか確認出来ない私は~その袋を持ち上げる
両手でギューギューと押さえた
「あっこれですね」と主治医を見た
すると「あまり強くすると中身出ますから」
オロオロしていた
胃の時とは違い、麻酔が切れると父は
息苦しさと痰の絡みに襲われた
私たちは泊まりで看病するつもりでいたが
看護師さんから「完全看護ですのでお帰り下さい」と言われ
しぶしぶ帰った
あとで考えると~胃の手術の時は一晩泊まった様な気がする
きっと、肺の手術後は患者が苦しむので
家族にそれを見せたくなかったのだろう
そして数週間後~
友人から霊能者のおじいさんが亡くなったと聞かされた
~(169)へ続く~
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