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一昨年、父(享年75歳)の7回忌を迎え
父を思い出す事が最高の供養だと思い
この連載を書くことにしました
父(三男)は熊本の貧しい農家の
4番目の子どもとして生まれました
一番上の姉(初子)を筆頭に
その下には男五人(一男・二男・三男・四男・五男)
の6人姉弟そんな父と私のお話です
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初めての方はこちら から
一男・二男伯父さん、四男・五男叔父さんは既に亡くなっており
父の兄弟は初子伯母さんだけになっていた
家族思いで兄弟思いの父は、自分の大切な人が
ひとりずつこの世から居なくなることをとても淋しく思っていた
初子伯母さんは父より10才ほど年上だが
とても元気で派手で行動的である
新婚さんの時に、ご主人を戦争で亡くして以来
ずっと一人で自由気ままに暮らして来た
家が近かったこともあり
我が家へ良く遊びに来ては、何週間も泊まり
我儘を言いたい放題言って、随分母を困らせていた
そして私が良ちゃん(旦那)と結婚する時にも
いい加減なことを言って私をイラッとさせた
あまり、母や私にとって良い印象の無い伯母さんであったが
父にとっては、かけがえのないたった一人のお姉さんである
初子伯母さんも5人の弟たちの中で
父を一番可愛がっていた様だ
初子伯母さんが80才を過ぎた頃・・・
亡き一男伯父さんの奥さんの一子伯母さんが
初子伯母さんの面倒を看てくれると言う話が出た
初子伯母さんは家へ来て父と話をしていた
「うちは、あんな田舎なんかに行きたくないよ
まだ元気だからこっちに居ようと思ってる」
「だけど・・・折角『一緒に暮らそう』って言ってくれてるんだから
まだ元気なうちに行って~
一子姉さんや一郎(私の従兄)達の手伝いをしたらどうか」
従兄の一郎君は実家の隣で整備工場を細々と経営しており
お嫁さんと二人の子供と共に一子伯母さんと同居していた
看護師で働くお嫁さんの代わりに、一子伯母さんが
事務所の掃除や電話番をしたりしている
「姉ちゃんも電話番くらいだったら出来るだろ
面倒を看てくれるって言ってるんだから
役に立てることは~
進んでやった方が良いんじゃないのか」
「・・・・」
初子伯母さんは、昔から
「年をとったら、ここに来るからね」と言っていた
本当はうちへ来たいのが手に取る様にわかった
私が感じるくらいなので、父がそれをわからないわけがない
父が「ここへ来い」と言わないので
初子伯母さんは「うちは~一子さんのところに行くわ」
と半ば怒った様に帰って行った
伯母さんが帰った後~母と父は話をしていた
「姉さんはきっとうちに来たいのよ」
「わかってるさ
でも・・・それは出来ない」
「私は良いわよ可哀相じゃない」
「ダメだ
父さんも母さんも病気で手術をしてるんだぞ
自分たちの身体だって持て余してるのに
姉ちゃんの世話なんか出来るわけないだろ
母さんが一番大変になるんだぞ
一子姉さんと一郎が看るって言ってくれてるんだから
ここは甘えようと思う
姉ちゃんは自分たちより長生きするかも知れんぞ
そんなことになったら、子どもたちが困るんだぞ
姉ちゃんには悪いが・・・仕方がないんだ」
父は母や私たちの事を考えて
軽々しく面倒をみてあげるとは言わなかったのだ
本当は「一緒に暮らそう」と言ってあげたかったに違いない
それにしても、一子伯母さんは凄いと思った
親を看るのは長男の嫁であれば~
ある程度の覚悟は出来ていると思う
しかし、旦那のお姉さんの面倒を看る
しかも~旦那が亡くなって居ないのにである
私がお義姉さんの老後を看るという様なことは
想像もつかない
そういうことを初子伯母さんは全然わからずに
一子おばさんのところでお世話になることになった
それが・・・不幸の始まりだった
~(176)へ続く~
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